日本将棋連盟が設置した「公式戦番勝負対局規定検討委員会」が、女流タイトル戦に関する妊娠・出産時の代替措置案を提示した。対局日程や場所の変更申請を可能にし、対局できない場合も次期挑戦者決定戦から復帰可能とする内容で、申請期限は妊娠14週6日までとされた。具体案は主催者や連盟がケースごとに判断するとしている。規定見直しの発端は、福間香奈女流五冠が現行規定の不備で事実上の不戦敗を余儀なくされたためであり、将棋連盟は今後、これら提言を基に新規定を策定する。
これは画期的な一歩ではありますが、根本的な解決には程遠いと言わざるをえません。妊娠・出産という極めて個人的かつ生物学的に避けられないプロセスに対して、対応がまだ不十分です。本来、プロフェッショナルである棋士のキャリアが生命の営みによって脅かされるのは社会として異常です。
この問題の本質は、母親の権利保護への怠慢と非対称的なキャリア支援の欠如です。妊娠中の棋士は身体的・精神的に厳しい環境にさらされるのに、これまで制度がほぼそれを無視してきました。
必要なのは以下の具体策です:
命を繋ぐ行為を「障害」と扱う競技文化は、棋士という職業の未来を貧しくします。時代に即した視点と柔軟な制度こそが、真の将棋界の発展につながるでしょう。
ネットからのコメント
1、不戦敗とみなされたり、降格になったりはかわいそうかなと感じるけれど日程調整や枠の優遇はちょっとやりすぎではと経産婦でも思う。普通の会社で言えば「参加したいからプロジェクトの日程をずらしてくれ」とか「休業中も昇給昇格させてね」みたいな印象を受ける。休むことがマイナスとならないようにするのは公平だと思うが、プラスにするのはどうかなと感じる。
2、この手の話題になると、否定的な意見は大概反目を浴びるが…産休育休など個人の状況をすべて受け入れてしまった場合、普通に努力して対戦相手として準備を進めてきた人にとってはどうなんだろうか…と思う。
決戦日に焦点を合わせて心身共に整えて…おそらく自分のスケジュールも合わせてきていると思う。そこへ突然「妊娠しました」「出産します」と延期されたり変更を余儀なくされた場合、正直アスリート(と敢えて言わせてもらう)にとっては、心身穏やかではないのでは?出産だからしかたないよね…と周囲の空気が流れたら、その気持ちの持って行きどこともないし、自分の中で消化するしかない。自分も3人の子持ちだから、子供の大切さはよくわかっているつもり。しかし妊娠出産はあくまでも個人の問題。誰に頼まれたわけでもなく誰のためでもない。あれもこれも望んで他責として負担を強いるのは良策ではないと思う。
3、今回の女流棋士の件もそうだが、ある属性の方の優遇が、様々な境遇の方に影響してしまうのも事実。現実問題、あれもこれもは難しいし、スポンサーとの兼ね合いや会場の確保、対戦相手の都合も同様に考慮する必要がある。また仮に、産休育休とか作ったら、生理休暇も言うてくる人も出てくる可能性もあり、やはり明確な線引きは必要。
そもそも、勝負の世界で他の方のその日に合わせてきたスケジュールや、モチベーションも左右するのは逆に不公平な気もする。しかし、この類の問題で、誰もが納得する正解を出すのは困難を極めると思う。
4、厳しいこと言うようだが、サラリーマンの育休とは違う。勝負事の世界に世の中の風潮を持ち込むことはおかしいと思う。1年かけてその頂点を目指して色々犠牲にしている人だっている。そしてスポンサーあっての稼業。仮に棋士ならどうするんでしょう?体調悪いから、家庭があるからと言って個人の事情でスケジュール変えるのは公平性に疑問がある。そのうち男性の育休とか言い出しかねない。挑戦者決定戦だってなかなか辿り着けないのだし、せめて上位シード位が妥当。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/37492e9cc90c42e3b83bc47357295e671c8fe695,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]