ドイツのシュタインマイヤー大統領は、ベルリンでの外交官向け演説で、米イスラエルのイラン攻撃を「避けられた不必要な戦争」として厳しく批判しました。2015年核合意から米国が一方的に離脱したことが問題の発端と指摘し、イラン攻撃は国際法違反であると明言。同時に、メルツ独首相が国際法の侵害を曖昧に扱う姿勢に対して不満を述べ、独外交の説得力低下を懸念しました。国際的関係の緊張を背景にして戦争の拡大が懸念される中、この発言は独政界の重要人物による異例の非難です。

今回の件は、国際社会が抱える深刻な歪みを浮き彫りにしています。戦争が「避けられたはず」とされる以上、その引き金となった政策決定の異常さを見過ごしてはならないでしょう。シュタインマイヤー大統領が指摘した米国による2015年核合意からの離脱は、イランを孤立させ、情勢を危険なレベルにまで悪化させました。
国際法違反という告発もまた、規範を軽視する姿勢が戦争を無制限に拡大させる恐れを感じさせます。
この問題を修正するためには、まず核合意を再構築する外交努力が不可欠です。次に、国際法違反を防ぐためには独立した監視機関の設置が求められます。そして、国際社会は軍事行動よりも平和的対話を優先する姿勢を持続的に示すべきです。平和構築を軽視することによる代償は計り知れず、これ以上無益な戦争が繰り返されてはなりません。
国際的な責任感を欠いた行動がさらなる混乱を招く現実を前に、人類が再び平和を尊重する未来を選択しない限り、我々は取り返しのつかない失敗をもう一度繰り返すことになるでしょう。鋭意な改革、そして公正な行動が求められています。
ネットからのコメント
1、ドイツ大統領の発言は、単なる外交的コメントではなく、欧州が長く抱えてきた「米国追随」と「国際法の原則」の間で揺れる葛藤なのだろう。2015年核合意離脱を“そもそもの誤り”と断じた点は、過去の判断を曖昧にしないというドイツ的な倫理観がにじんでいる。しかし、イスラエルへの直接的な言及を避けた慎重さは、歴史的な負荷を背負う国家としての限界を語っている。
国際法を語ることの難しさ、そして語らなければ説得力を失うというジレンマは、国際社会がいま本当に問われていることだと思う。
2、ドイツはユダヤ人迫害の歴史があるから、イスラエルにあまり強く言えないんだね。トランプが2018年にJCPOA核合意から離脱したのは、2015年に合意を交わした時の米大統領がオバマだったので、「自分はオバマより良い合意ができる」ことを世界に見せつけるためだったと言われています。しかしシュタインマイヤー氏の言う通り、トランプ政権が合意を離脱したことで、イランも義務履行を果たさなくなり、合意は形骸化しました。
3、イスラエルに対する言及は避けたのはナチスのユダヤ人の件があるのかな。ただ、日本もそうだが戦後80年。当事者がほぼいない状態。過去の反省は大事だがそれを踏まえて世界が平和になるにはを各国は熟慮願いたい。戦争ほど意味のない事はない。
4、歯に衣を着せない言葉は現状において、外交上、有利に働かない。避けて通るのも一つの方便だ。しかし、にもかかわらず大統領がこれを述べたのは、やはり国家の「品位」も国益のひとつと考えているからだろう。
日本でも、一応はそうした議論をすべきなのだろうが、残念ながら我が国は、それより数百歩出遅れた位置にある。なにしろ総理ご自身が、外交上の訪問先でXジャパンの演奏に合わせて踊ってしまっていらっしゃる。サッチャーさんがしたか?勤勉さを前面に「働いて働いて…」などと言って国民世論に訴えてはいるが、やはり国家の「品位」は国益のひとつでは。ドイツの大統領の例を見ると「品位」の感覚を欠いている人物を、総理にしてはいけなかった。予兆はあった。何しろ「奈良のシカ」を引き合いに出し、それを外国人が蹴り上げたのを見たなどと社会不安を煽って総理になったようなお方だ。記事を見て、忸怩たる思いで恨めしく思う。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/d8c73165543e5f36bb840e754a55d20841186208,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]