JR北海道は、赤字が続く8つの区間、通称「黄色線区」に関して、「上下分離方式」を軸に存続案を検討しています。2024年度の赤字額は148億円に達する見込みで、この方式ではJRが列車運行に専念し、自治体が線路や駅舎の維持を担う形となります。ただし、北海道の鉄路は長距離や過酷な気候条件を抱えており、自治体にとって維持管理の重い財政負担が懸念されています。一方、道内以外でも同方式の成功例が存在するものの、今回の議論では地元負担が過度に重くなる可能性が指摘され、慎重な検討が求められています。

北海道の「黄色線区」の存続問題は、地域交通を支える公共財のあり方を問う深刻な課題です。148億円という赤字額はJR単独での維持不可能性を示しており、「上下分離方式」を提案するJR北海道の姿勢は現実的な一歩ですが、問題の本質はその先にあります。
自治体がインフラ維持を担う構造は、膨大な財政負担を地域に押し付ける形となり、鉄道存続そのものが危険にさらされる恐れがあります。特に長大な路線や厳しい冬季環境を抱える北海道の場合、単独での自治体負担は非現実的であり、公共交通に集中する課題が未解決のままと言えます。

解決策として、まず地方自治体の負担軽減の仕組みを明確にすること。例えば、国や道を含めた補助金制度の拡充、公共性を強調した財政的枠組みの再設計が不可欠です。次に、観光資源を活用して地域利益を創出するモデルを構築すること。また輸送効率化やサービス改善を進め、地元民および観光客の利用の促進を図るべきです。

鉄道は単なる移動手段ではなく、地域の絆や活力の基盤であるべきです。「上下分離」で黄色線区が維持できるかどうかは、公共交通に対する社会全体の責任と価値観を問う試金石となるでしょう。これを機に、持続可能かつ公平な交通政策の再構築が求められています。





ネットからのコメント
1、記事の後半で上下分離方式の例として只見線があげられていますが、ここは福島県が大きく関わっています。北海道の場合沿線自治体が苦しいだけでなく、道も鉄道の存続に消極的なように見えます。すべての路線を残すのは無理があるかも知れませんが、黄色線区の中でもまだ客が多い路線や、貨物輸送や広域輸送に重要な路線など取捨選択していく必要があると思います。
2、各自治体も道も真剣に考えなければならない時がきたって感じですかね。40年前の分割民営化当時でさえ、北海道と四国と九州は最初から厳しい船出だったと思います。JR九州だけはなんとか軌道に乗ったようですが…道や各自治体にさらに国が面倒みないなら黄線区の廃止もやむを得ない状況じゃ無いのでしょうか?乗り鉄趣味の自分には寂しい限りですが、膨大な赤字で線路残していても仕方がないですしね。
3、本音を言えば、国鉄民営化の際に北海道はJR東日本の管轄範囲にすべきだったと思いますが、もはやそれは出来ませんので、これだけ赤字を垂れ流している以上は上下分離方式が最適解だと考えます。JR北海道には赤字路線を維持する体力がない訳ですから、地元が路線の維持を望むなら地元自治体にそのコストを負担してもらうのは理にかなってます。北海道は都市部以外は自動車移動がメインだと思いますので、地元が路線維持を望まないなら廃線も当然視野に入るでしょう。
4、私は、上下分離方式にしてでも維持することを期待しています。下のほうですが、最低でも札幌から稚内、網走は国が維持するべきです。理由は国防のためです。採算性を考えるならば、廃線が望ましいのかもしれませんが、ロシアからの地上部隊の上陸に備え、大規模輸送手段を温存しておくのは当然です。国防予算からすればたったの150億です。一地方自治体には数億円はとても大きな負担で、さらに北海道の片田舎の自治体には負担のしようがない。負担できないからといって廃線では、今後の軍事的な圧力にも対応が遅れます。
北海道の稚内や網走のような端のほうにも日本は手を抜いていないぞと、ロシアに見せつけることは重要です。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/4ea821761f9d59c1ca2919cdae70dd3c80e86741,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]