中国海軍の空母「遼寧」は約40日間にわたる西太平洋での遠洋訓練を終え、母港に帰還しました。この訓練では、「遼寧」を中心とする空母打撃群が075型強襲揚陸艦部隊と共同で行動し、艦載機の戦術飛行や空中給油、捜索救助作業など、実戦を想定した多様な訓練が実施されました。また、統合作戦能力を高める取り組みが、中国メディアにより初めて公開されました。防衛省統合幕僚監部は、訓練中の動向を継続的に追跡し、西太平洋や南西諸島海空域の重要性を指摘。遼寧艦隊の存在は地域の緊張を高め、日本側でも防衛体制への速やかな強化が求められています。一方、中国はさらなる空母体制の発展を進めており、空母9隻体制が2030年代に構築される可能性も示唆されています。
今回の訓練に対して、鋭い視点を提供します。
中国海軍が空母と強襲揚陸艦を組み合わせた統合作戦への能力向上を強調する一方、地域の安全保障環境には深刻な影響が懸念されます。西太平洋での中国の軍事行動が度重なる中、周辺諸国との摩擦や緊張は新たな高みに達しつつあります。特に、日本近隣の海空域で活動が顕著化している現状は、国家の主権や安全に直結する問題と言えます。
問題の本質は、中国が一方的な軍事的優位を追求し、地域のパワーバランスを大きく揺るがす行動を繰り返している点です。さらに、情報公開や透明性が乏しい中、正確な意図やリスクの把握が困難であることが、不信感を一層助長しています。
解決策として、まず考えられるのは以下の対応です。
日本を含む近隣諸国が安全保障協定を強化し、チームとして一貫した対応を取る。国際監視体制を強化し、中国の軍事活動を可視化する。防衛能力の多様化・高度化を進め、防衛力整備の速度を加速する。高まる緊張の中で忘れてはならないのは、軍拡競争が地域全体に不安定な影響を及ぼし、終わりなき安全保障ジレンマを生むというリスクです。中国の行動がそのまま放置されるならば、我々の未来はさらなる不確実性に晒されるでしょう。平和の構築は、地域全体での協調と透明性の追求を基盤にすべきです。
ネットからのコメント
1、台湾への侵攻(中国は国内問題と主張)を意図した訓練だったと思う。しかし、海から攻めるのは意外に難しい。特に地対艦ミサイルがあると空母は近づけないし、被弾すると被害が大きすぎる。
もちろんミサイルの防衛も行うだろうけど100%は無理だろうと思う。現代の戦争において空母は意外に役に立たないように思う。
2、将来的にアメリカと全面戦争する気ならともかく台湾を取りに行ったり日本を叩き潰すのに空母の有無はなんの関係もない。その金で潜水艦を増やした方がよほど戦略的には脅威が大きい。空母機動部隊の構築に金を使ってくれるなら日本には有難いぐらいだ。
3、重要なのは「空母打撃群」を編成できていたのか否か。空母は攻撃力は凄いが、防衛能力はほぼ備えていない弱点がある。単独であれば「弱点ばかりの大きな標的」に過ぎない。そして遠洋で空母が沈めば、艦載機は帰る場所を失った「家なき子」になる。燃料が尽きれば墜落するしかない。だから「空母打撃群」を編成して、空母をあらゆる攻撃から守る必要がある。それは航空・宇宙・ミサイル・ドローン・無人艇・無人潜水艇・魚雷・潜水艦など、全ての攻撃が含まれる。そのため「空母と空母打撃群は金食い虫」と言われている。運用するために膨大なコストが必要になる。旧ソ連は、このコスト負担に耐えられず、連邦自体が崩壊した。
逆に日本は、このどれか一つ、または複数の方法で、空母打撃群を突破して空母を攻撃できれば良い。レールガンとか、極超音速滑空弾とか、面白いかもしれない。
4、中国の空母は着艦用のアングルドデッキとカタパルトのエリアが米国空母のように整理されておらず、戦闘機の効率的な離発着のボトルネックになるという指摘を見たことがあります。それはさておき、空母と戦闘機というレーダーなどで監視しやすい演習には目新しいことは少ないと思います。問題は中国がドローンを使ってどのような作戦を用意しているのかです。演習も密かにしているのではないでしょうか。そして、それは他のドローン兵器を使用する国よりも遥かに高度で大規模なものではないかと思います。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/f13612a5c5524cc40a89b706669d0bee7d72edde,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]