"夫の出張中に義両親が居座った――電話で判明した正体" 第15話
太陽のあたたかな卓
パトカーが到着したとき、警察官たちが目にしたのは、の真んでパンツ丁のまま抱きって震える、真っ黒焦げの巨な老組でした。
クズノ夫婦は警察官の姿を見るなり、まるで獄で仏に会ったかのように泣き叫びました。
「警察官さん! 助けてください! あの女が……あの鬼嫁が、おにぎりの形をした爆弾で私たちを消し炭にしようとしたんですぅぅ!」
しかし、警察官たちが現を調べても、てきたのは販のドラゴンの燃えかすと、焦げたアルミホイルだけでした。
元を照会した結果、クズノ夫婦には過にも複数の詐欺や法侵入の科があることが発覚しました。 米の本コミュニティで寸借詐欺を繰り返し、本へ逃げ帰ってきた挙句、の庭を乗っ取ろうとした悪質な常習犯。
居侵入、詐欺未遂、器物損壊の現犯で、はそのであえなくパトカーの奥へと押し込められていきました。 連される際まで、は錠をかけられたでを抱え、「あんな恐ろしいに度とづくもんか!」と怯え切った叫びをげていました。
数、い張を終えた政宗が、ようやくがへと帰国しました。
「ただいま、蒼井! メイ!」 玄関のドアがき、きなスーツケースを持った政宗がび込んできました。
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「パパーッ!」 メイが駆け寄り、政宗の胸にび込みました。
政宗はメイを抱きげ、恐る恐る私の顔を伺いながら、リビングへを踏み入れました。
そこには、綺麗に片付けられ、温かな湯気がちるダイニングテーブルがありました。 皿には、政宗の好物である盛りの唐揚げと、彩り豊かな野菜の煮物。 そして、炊きたてのご飯で作った、本当の角おにぎりが並んでいました。
「……蒼井、本当に無事でよかった」 政宗が私の肩を抱き寄せ、底ホッとしたように息を吐きしました。
「両親からも、国際話で何度も礼を言われたよ。 『あんなとんでもない詐欺師をで退治してくれるなんて、本当に頼もしいお嫁さんね』ってさ」
「ふふ、お義父さんもお義母さんも、んでくれてよかったわ」 私が微笑むと、政宗はテーブルののおにぎりをジッと見つめ、喉をゴクリと鳴らしました。
「……なあ、蒼井。確認なんだが」
「なぁに?」
「このおにぎり……本当に、ただのおにぎりだよな? に導線とか、黒薬とか、入ってないよな?」
「何言ってるのよ、まさちゃん」 私は吹きし、おにぎりをひとつに取って、政宗の元へ差ししました。
「に入っているのは、たっぷりのシャケと昆布よ。 ほら、くべないとめちゃうわよ」
政宗はおそるおそるかじり、それから目を細めて顔をほころばせました。
「……うまい。やっぱり、蒼井の作る飯が世界で番だ」
窓のには、穏やかな夕暮れの空が広がっていました。 暴力や理尽な悪に屈することなく、切ながと娘の笑顔を、恵としの度胸で守り抜いた誇らしさ。
「お母さん、は何作ってくれる?」 「そうねえ、メイの好きなハンバーグにしようかしら」
笑い声が満ちるリビングで、私たちはあたたかな卓を囲みながら、かけがえのない平穏な常をしっかりと噛み締めていました。