"新幹線で母娘の席を奪った女、現れた女性を見て絶句" 第12話
実の団欒と娘のプレゼント
「ただいまー!」
夕暮れ、懐かしい実の引き戸をけると、ばしい醤油と汁のりがをくすぐりました。
「おお、パニコ! パニミちゃん! よう無事で来てくれたなあ!」
奥からびしてきたのは、髪の増えた父と、エプロン姿の母でした。 父はパニミを見つけるなり、破顔笑して抱きげました。
「幹線が遅れたって聞いて配しとったんや。お腹空いたやろ? パニミちゃんの好きなハンバーグと、獲れたてのスイカがあるぞ!」
「わーい! じいじ、ばあば、会いたかった!」 パニミは父の腕のでをバタバタさせてびしました。
居のちゃぶ台には、母の料理が所狭しと並んでいました。 幹線での来事をかいつまんで話すと、両親は「そんな変なことがあったんか」と目を丸くし、私の体を配そうにさすってくれました。
けれど、美しいご飯を族で囲んでいるうちに、今あった嫌な来事は、いの向こうへ消えっていくようでした。
夕の、パニミが自分のさなリュックから、誇らしげに枚の画用を取りしました。
「じいじ、ばあば、これプレゼント!」
差しされた画用には、クレヨンで丁寧に描かれた表のようなものが並んでいました。
「これ、なあに?」 母が目を細めて尋ねると、パニミは胸を張って説しました。
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「健康管理表だよ! 毎の血圧と、お野菜をどれくらいべたかをシールで貼れるようにしたの! じいじもばあばも、ずっと元気できしてほしいから作ったんだよ!」
揃いな線で懸命に引かれた枠線と、隅っこに描かれた似顔絵。 保育園で先に教えてもらいながら、何もかけて内緒で準備していたサプライズでした。
父は目を赤くし、ごつごつしたでパニミのを優しく撫でました。 「おやおや……こりゃあ、サボるわけにはいかんのう。じいじ、きするわ」
母も涙を浮かべながら、その画用を居の壁の番目つ所に画鋲で留めました。
変なトラブルから始まった旅でした。 けれど、こうして切な族と顔をわせ、笑いえる温かながあるからこそ、はまたからを向いて歩いていけるのだと、から実していました。
やバスは、誰もが使う公共の所です。 自分さえ良ければいいという勝な悪に会ってしまうことも、きていればあるかもしれません。
けれど、正しいと言葉を忘れずにいれば、必ず見てくれているがいて、助けてくれるが差し伸べられる。 パニミの澄んだ寝顔を見つめながら、私はからの穏やかな休みに、静かに胸を弾ませていました。