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"結婚式当日「新婦が救急搬送」私、ここにいますけど?" 第12話

交番の先にある

健との婚約は、弁護士を通じて正式に解消した。式のキャンセル料と慰謝料については、話しいをね、健が分割で支払うことになった。彼の両親は、息子のためにおをすことはしないと決めたらしい。健は「百万円は払えない」と父親に訴えたが、父親は「自分のしたことの責任は、自分で取れ」と答えた。

健は何度も「やり直したい」と連絡してきた。い付きいだったから、楽しいいもある。代に緒に帰ったや、初めてでかけたのことは、すぐには忘れられなかった。

それでも、いがあることと、これからも緒に暮らせることは別だった。も隠れて別の女性と付きっていたを、今まで通り信じることはできない。私は謝罪を受け入れず、連絡を終わらせた。

式で着るはずだったドレスは、母が返却の続きをした。私は招待客へ止の連絡を入れた。事を詳しく聞かれることもあったが、「郎側の事で式を取りやめることになりました」とだけ伝えた。気遣ってくれる友には、話せる範囲で本当のことを話した。

結婚式がなくなっても、交番の仕事は続いた。勤すれば、を尋ねるが来る。落とし物が届き、所のから相談を受ける。気持ちが沈んでいるでも、目のに困っているがいれば話を聞いた。

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仕事に戻ると、余計なことを考えずに済むがあった。

ある、スーパーでお寄りが商品を持ったままのにようとした、と通報が入った。へくと、保護されていたのは、巡回によく挨拶をしていた斎藤さんだった。

「斎藤さん、どうしたの?」

「買い物に来たんだけど、何を買うつもりだったか分からなくなっちゃったの。レジでおを払ったとってへたら、のに呼び止められてね」

私はから話を聞き、斎藤さんの息子さんに連絡した。迎えに来た息子さんは、何度もをげた。はらず、次からは族と緒に買い物に来てもらうよう話をしてくれた。

「お巡りさん、ありがとうね」

斎藤さんは帰り際に私のを握った。交番で何度も顔をわせていたから、彼女は私のことを覚えていた。

そのも、私は刑事になるを諦めなかった。交番で町のたちと関わる経験を積み、希望していた部署へ異することができた。最初からきな事件を任されるわけではない。先輩について現へき、話を聞き、類をまとめるところから始まった。

「、して。スーパーで万引きの通報だ。本は混乱しているらしい」

「分かりました」

現へ向かい、保護されていたの話を急がせずに聞く。交番でにつけたことは、しい仕事でも役っていた。

相の話を聞き、決めつけずに確かめる。父が教えてくれたことも、町のたちと過ごした々も、無駄ではなかった。

結婚式の、私はいドレスを着て、控で健を待っていた。あの、の予定はいがけない形で変わった。それでも、私の暮らしはそこで止まらなかった。仕事に戻り、自分ので先へむことができた。

今の私は、町のたちの話を聞きながら働いている。結婚式の準備に追われていたころには見えていなかったが、しずつ目のにけていた。父のような刑事になりたいというも、まだ途だ。私は交番の先へ続くを、自分のペースで歩いていく。

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