みかん小説
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"夜勤明けに鍵を替えられた私" 第18話

さようならの続き

夜勤けの朝、鍵が回らなかったあのから、が経った。私は今も暮らしをしている。健太とは々会い、友として付きっている。これから関係が変わるかどうかは分からないし、急いで決めるつもりもない。

徹とは、婚に度も会っていない。必な連絡は弁護士を通して終わった。共通のから況を聞くこともあるが、もう追いかけてはいない。彼が仕事でどう評価されるかも、どんな暮らしをするかも、彼自が決めることだ。

あの、徹は「謝れば許してやる」と言った。私は「あっそ。さようなら」と答えた。あのは、疲れ切っていて、考える力も残っていなかった。ただ、これ以ここにいたくないとった。

本当に度と帰らなかったのは、を張ったからではない。謝るべきことをしていないのに、へ入れてもらうために謝る暮らしへ戻りたくなかったからだ。

今の私は、夜勤けに自分の鍵を回して部へ入る。脱いだ靴を揃え、好きなみ物を蔵庫からす。誰かに許を求めなくても、ここは私のだ。

々、あの朝をいす。もし徹が鍵を替えなかったら、私はもうしくしていたかもしれない。けれど、鍵を替えたのは彼自だ。私はその来事をきっかけに、自分の気持ちを確かめた。

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「さようなら」は、あのに向けた言葉だった。そして、自分を回しにしていた暮らしに向けた言葉でもあった。

私は今も、護師として働いている。輩が成するのをび、自分の活を自分で選んでいる。誰かの嫌を取るためではなく、自分が納得できる毎を送るために。

今も夜勤が終わった。朝のの、私は自分の鍵をにして、帰る所へ向かった。

あの、夜勤けに玄関の鍵が回らなかった、私は疲れ切っていた。徹の「躾だ」という声を聞き、何かを言い返す力もなかった。それでも「あっそ。さようなら」と言えたのは、のどこかで、もう戻らなくていいとっていたからだ。

鍵を替えたことが、私の婚の理由のすべてではない。徹が仕事で落ち込んだに支えようとしたことも、事を緒にしようと話したことも、私は忘れていない。けれど、徹は私を妻ではなく、従わせる相として扱うようになった。そこへ戻ることはできなかった。

今の私は、夜勤けに自分の部へ帰る。玄関で鍵を回し、ドアがくのを確かめる。蔵庫から好きなみ物を取り、眠るにカーテンを閉める。誰かに許してもらわなくても、ここは私のだ。

健太との関係に名はついていない。今はそれでいい。私は護師として働き、自分の暮らしを自分で決めている。

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「さようなら」は、徹だけでなく、を続けていた自分にも向けた言葉だった。私は今も、自分で選んだ帰りを歩いていく。

夜勤けに鍵が回らなかった朝、私は自分のに入れなかった。今は、仕事から帰ってくると自分で鍵をけ、靴を脱いで、好きな所に鞄を置く。あののことをいすたび、あれは私がを失った朝ではなく、自分の暮らしを選び直した朝だったとう。

徹は「謝れば許してやる」と言った。私は謝らなかった。彼の言う通りにしてへ入れてもらうより、自分で帰る所を作る方を選んだ。最初はだったが、仕事も収入もあり、両親や同僚も支えてくれた。私はでも活できる。

今の部で、私はの勤務表を確認し、目覚ましをセットした。朝になったらまた病院へく。自分の鍵をポケットに入れ、眠りについた。

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