"「子なし」と笑われた私に、姪が吹雪の夜に土下座した" 第20話
青空のの約束
それから、が経ちました。
の柔らかな差しがり注ぐ曜、私たちは族で、あいの神社へお参りに来ていました。 庭裁判所での特別養子縁組が正式に認められ、メイちゃんとサクラちゃんの戸籍が、私たちの元へ移った記のでした。
メイちゃんは真しい紺のワンピースを着て、私の隣を誇らしげに歩いていました。 剛の肩のでは、歳半になったサクラちゃんが「パパ! パパ!」と嬉しそうに剛のを叩いていました。
「痛えよサクラ、加減しろって」
剛が嬉しそうに目尻をげて笑いました。
境内のきな桜のので、私たちはを止めました。 満の桜のびらが、に乗ってひらひらとい落ちてきます。
「お母さん、きれいだね」
メイちゃんが私のをぎゅっと握りしめました。 そのさなは、もう赤ぎれもなく、ふっくらとあたたかな子どものになっていました。
「そうね、メイちゃん。とってもきれいね」
私はメイちゃんの目線のさまでしゃがみ込みました。
「メイちゃん。あの、お母さんに『千円貸してください』って言ったの、覚えてる?」
メイちゃんはし照れくさそうに、はにかみながら頷きました。
「うん。覚えてるよ」
「あの、剛お父さんが『貸すわけないだろ』って鳴った理由、もう分かった?」
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メイちゃんはクスッと笑い、きく頷きました。
「うん! 族なんだから、おを貸し借りするんじゃなくて、全部みんなのものだからでしょ?」
「その通りよ」
剛がサクラちゃんを抱きろし、私たちの横にしゃがみ込みました。 そして、メイちゃんとサクラちゃんのを、両で優しく包み込みました。
「おたちはな、俺と望の切な、世界で番自の娘だ。 困ったことがあったら、何百回でも頼っていい。 泣きたいときは、何でも胸ので泣いていいんだ。 お父さんもお母さんも、おたちの方だからな」
「うん!」
メイちゃんの瞳に、ののような輝きが宿りました。 そして、剛の首と私の首に、力いっぱい両を回して抱きついてくれたのです。
「お父さん、お母さん、好き!」
い散る桜のびらので、の笑顔がなりいました。
凍えるの夜を乗り越えて、私たちは族になりました。 たいはすべて溶けり、元にはしいのが、力く芽吹いていました。
もう、何も恐れることはありません。 私たちはを取りい、この温かなのを、どこまでも歩んでいくのです。