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"宅配箱を盗む隣家の子…餌を入れた翌朝、母親が激怒" 第4話

親切という言い訳

翌、千晶は俺のへ来た。昼休みの客が、レジで犬用のおやつを選んでいるだった。彼女は内を見回すと、聞こえるような声で言った。「この、子どもを怖がらせるために虫を送りつけるんですってね」。奈々が客の会計を続ける横で、俺は千晶をのへ誘った。相が声をきくするほど、こちらまで同じ調子で応じたら終わりだ。

「送りつけてはいません。自分宛てに届いた商品です」。俺がそう説すると、千晶は腕を組んだ。「じゃあ、どうして航太がそれを持って帰ったのよ。そもそも箱がいていたんでしょう」。自分で答えをにしていることに気づいていないらしい。俺は防犯カメラが玄関を映していることだけ伝え、画を特定数に見せるつもりはないと告げた。「必な相には、元の映像をそのまま提します」

千晶の表が変わった。「うちの子を盗撮したの? PTAに言うわよ」。俺はカメラの設置位置を示した。や隣の内を狙ったものではなく、自宅の敷と宅配ボックスを記録するためのものだ。「それでも気になる点があるなら、警察に緒に確認してもらいましょう」。彼女はし黙ったあと、「じゃあ、勝にすれば」と吐き捨てた。

そのやり取りをの向かいから見ていた真子さんが、夕方もう度訪ねてきた。

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「航太君、最元気がないのよ。学帰りもで歩いているし」。真子さんの孫は航太と同じ学だった。彼女は俺の話を聞くと、ため息をついた。「千晶さん、見守り当番では派なことを言うけれど、ではあの子にずいぶん厳しいらしいの」。ただし、それも噂の域をない。俺たちは子どもの活を憶測で語らないと決めた。

その晩、警察に録画と配送記録を提した。担当者は、映像のコピーを受け取るに、元データの保方法やカメラの設置範囲を確認した。俺はこれまでの紛失品を覧にし、購入証と配達通をそろえて渡した。被害の届けは受け付けてもらえたが、すぐに誰かを逮捕するという話ではない。「お子さんについては、保護者を含めて慎に確認します」と言われ、俺もそれを望んだ。

警察官には、飼料の仕入れ伝票も見せた。密封された乾燥コオロギはで通常販売している商品で、毒物やきた虫を仕込んだものではない。俺は「相を懲らしめようとして危ない仕掛けを作ったのでは」と誤解されないよう、購入から梱包までの経緯を説した。担当者は、荷物を持ちった経緯と、商品の性質は分けて確認すると言った。俺自も、これからはしい鍵に交換して被害を防ぐつもりだと伝えた。

翌朝、俺は宅配ボックスの古い留め具をし、業者にしい部品を取り付けてもらった。

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証拠を残すために具を放置し続ければ、次の被害を防げない。作業の写真と交換した部品は保管した。業者は擦り傷を見て、「力の掛け方をっているなら、ここからくことはあります」と言った。断定はできなくても、施錠されていたはずの箱がいた理由を、ようやく説できそうだった。

に戻ると、ポストに封筒が入っていた。差のない封筒には、所の保護者が使う連絡アプリの画面を印刷したが枚。千晶が『ペットショップのが子どもに危険な虫を仕掛けたらしい』とき込み、何かが配する返事をしていた。俺は腹がったが、そのまま言い返す代わりに、投稿のを記録した。の信用に関わる話だからだ。

さらにの裏には、別のの字でい文章があった。『うちでもから荷物がなくなっています。相談したいです』。話番号と「葉」という名字が添えられている。俺は番号を見つめた。これまで、被害に遭っているのは自分だけだとっていた。もし違うなら、航太が持ちしていた箱は、俺ののものだけではなかったことになる。

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