"高熱の娘を置き去りにした姉は、私の夫と不倫旅行中だった" 第20話
青空のののひら
の抜けるような青空の、私たちは所のきな緑公園を訪れていた。 緑の々が爽やかなに揺れ、芝のにはとりどりのレジャーシートが広がっている。
「ママ! みてみて、ちょうちょ!」 麦わら子をかぶったちゃんが、さな指で空を指差しながら、私の元へと駆け寄ってきた。 転びそうになるさな体を、私は両を広げてしっかりと受け止める。
ぎゅっ、と抱きしめた瞬の、温かな体温と、陽だまりのような赤ちゃんの匂い。 「にれたね、ちゃん。偉い偉い」 私がを撫でてやると、ちゃんは満面の笑みを浮かべ、私の首元にさな両を回して抱きついてきた。
「ママ、だいすき!」
その無垢な言が、私の臓腑に染み渡り、目をくさせた。 あの、に苦しみながら私の腕ので震えていたさな命。 裏切りの暗を抜け、絶望の淵からいがって、私たちはようやく、この眩いの射す所に辿り着いたのだ。
ベンチでは、父と母が箱のお弁当を広げながら、目を細めて私たちを見つめている。 「美、ちゃん! お弁当ができたわよ、卵焼きべるでしょ!」 「はーい!」
ちゃんのを握りしめ、私たちは芝のをゆっくりと歩きした。 私の指をしっかりと握り返してくる、さな、温かいのひら。
このを、私はさない。 どんな嵐が来ようと、どんな理尽がちはだかろうと、私がこの子の笑顔を守り続ける。
見げる空は、どこまでもく、澄み渡っていた。 過の傷跡はすべて癒え、しい族の確かな音が、のに乗って未来へと響いていく。