『カグラバチ』が6月29日号より休載されることが発表されました。背景には、下書きに近い原稿の掲載や頻繁な休載が続いたことが挙げられ、編集部と作家との協議の末、体調改善を目的とする判断に至ったようです。この動きは、『呪術廻戦』の休載対応にも見られた「作家を休ませる」方針が進化してきた証と考えられます。一方で、ジャンプは「作者を酷使する」という批判も根強い雑誌であり、こうした方針転換は業界全体における大きな変化を象徴しています。
作家の健康を守ることを優先する新しい取り組みとその仕組みは、過去の「連載至上主義」の時代から見れば歓迎される進歩ですが、それが業界全体へどのような影響を与えるか、より注意深い議論が必要です。
これに基づいたコメント例を以下に示します:
疲労が限界に近い状態での連載を一時的に中断させるという決断は、現代の漫画業界における重要な問題提起です。長年にわたり「休載=失格」という風潮が支配的だったジャンプで、編集部が先行してこれを改める動きを見せたことは評価に値します。しかし、そもそも作家たちが体調を崩さずに連載を続けられる労働環境づくりをなぜもっと早く整備できなかったのか、という根本的疑問が残ります。
例えば1つ、無理のない連載スケジュールを設け、一定期間ごとの計画的な休載を標準化できるのではないでしょうか。また2つ、下書き段階でも安定した品質を確保できるアシスタント体制の強化を支援すべきです。そして最後に、読者側にも「持続可能な応援スタンス」への理解を促進させる啓発活動も見逃せません。
編集部の対応に「新しい価値観」を見る一方で、現場への負担増加が今まで黙認されてきた事実は厳しく指摘されるべき問題です。その上で、命を削る一方の業界構造から脱却し、作家と編集部、そして読者が三位一体となって楽しめる未来像を実現する責任が問われています。「熱血」と「酷使」の境界線を見失わない姿勢こそが、今私たちに求められているのではないでしょうか。
ネットからのコメント
1、ドラゴンボール作者の鳥山明先生が初の連載作品、Dr.スランプのコミックだったかな?大きなカニ?が出てアラレちゃんが戦う回は、高熱で意識朦朧としながら描いていて、記憶がなかったとか書かれていたような。ハイスクール!奇面組の新沢基栄先生も、奇面組が3年になり卒業で終わらせたかったのに、編集部が許さずタイムマシーンという苦肉の策で3年を繰り返すことに。
最後は持病の腰痛悪化でようやく終了が決まったんですよね。ムリな引き延ばしで傑作が駄作化したり、作者自身が病んだりではいい作品は作れない。ようやく当たり前になってよかったです。
2、カグラバチはアニメが決まってる。当然アニメ制作の分だけ仕事が増えてるわけでその上で週刊連載も続けたらオーバーワークもいいところ。ワールドトリガーは同じ状況でさらにコミックス2ヶ月連続刊行を追加した結果、取り返しのつかない持病を作者が抱えることになった。その後長期休載から月刊誌へ移っても度々休載しながら続いてる。最初のアニメは度重なる休載で原作のストックが足りなくなり、途中テイストの違うアニオリを入れて1年以上放送されたが、今度は第1シーズンのアニオリ以外をREBOOTとして作り直すことが決まった。他にもアニメ化から休載や移籍した作品は多い。そんなポテンシャルがある作品を本誌から手放さざるを得ない事態から流石に編集部も学んだのでは。
3、休載が「特別な事件」じゃなくなってきたのは、ジャンプの価値観がようやく昭和・平成からアップデートされてきた証拠だと思います。
カグラバチもそうですが、若手がアニメ化・海外人気まで抱えながら週刊で走り続けるのはさすがに無理筋ですよね。昔は「作家が倒れても原稿は落とすな」が美談みたいに語られてきましたが、そのツケがいろんな形で出ているのを見てきたはず。今回みたいに編集部側からブレーキをかけて「今後安定した形でお届けするために一定期間休載」と説明するのは、かなり大きな意識変化だと感じます。読者としては毎週読みたい気持ちはもちろんあるものの、作者が燃え尽きて作品ごと終わってしまう方がよほど損失。「人気出た若手を全力で酷使する」から「長く描いてもらう前提で休ませる」方向に、編集部が本気で舵を切れるかどうかが、これからのジャンプの生き残り方を決める気がします。
4、売れっ子漫画家になったなら職業病になろうが机にかじりつかせる。ジャンプはどちらかと言えば酷使するほうだった印象が強い。でもいまは休載を作者が望まなくても一定条件で発動される装置として機能させてるのかと驚いた。もうジャンプ読んでないから知らなかったけど。
ジャンプといえば超長期で漫画を書かせるイメージも強かったけれど、あれもなくなったよね。終わりたくても終われない。でも鬼滅の刃も呪術廻戦もスパッと一番良いタイミングで終われてる。ジャンプも変わったなと思っていたけど、休載装置まで備えるとは驚いた。でもこういう装置は他社にはまだなかなか難しいところもあるから作家がジャンプへ集まる装置としても期待出来そうね。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/1461e97a12c510c32902bdfca223c56fadac2451,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]