広陵高校野球部では、甲子園出場が決まった直後の今年7月23日に、1月に下級生が上級生から暴力を受けたという告発がInstagramで公表された。これに伴い広島県警に被害届が提出され、SNSで広まった。この事件を受けて広陵は8月10日に甲子園大会の辞退を決定した。一戦必勝のトーナメント制を基本とした高校野球のプレッシャーと逆境耐性を育てるためのストレスフルな環境が、暴力やハラスメントの要因となっていると考えられる。
この問題はSNS上での体育会系文化への批判を呼び起こした。
広陵高校の暴力問題と甲子園辞退は、制度や文化が暴力を許容してきた現実を浮き彫りにしています。そもそも高校野球のトーナメント制が、精神的耐性を高めるためという名目で日常を高ストレス状態に置く「文化的ドーピング」を助長してきたのです。この構造的問題を解決するためには、まず全国大会の形式を見直し、高校生が参加できる地域リーグの拡充を検討することが必要です。さらに、日常を暴力で満たすという戦略は、人権意識の高まりと相反します。教育現場においては、倫理的指導を徹底し、暴力を排除する教育文化を確立することが求められます。これらの手段は、ただ問題を表面的に処理するのではなく、根本から改善しうる施策として力を持つはずです。今こそ、暴力が支持される不健全な競技文化と向き合い、本来あるべき教育の価値観と対比させ、実際の変革を促すべきです。
ネットからのコメント
1、「100年以上の歴史を持つ日本の高校野球文化の背景には、伝統文化「武士道」が存在している」広陵高校の問題と、武士道や常在戦場は関係ないと思います。ただ単に優位な立場にいる人間が、弱い立場の人間に暴力をふるったという話でしょう。日本の何処に有っても暴力という犯罪が武士道で無罪になる場所はありません。本来であれば。中井監督は野球部員は全員家族と話していたという記事もありますが、本当に家族であれば、暴力を受けてケガをした生徒の親御さんのように振る舞うのではと思います。
2、野球に番狂せが多いのではなく、攻守にわたって試合中に作戦や相手の隙について考える時間が他競技よりずっと多く多少の差を埋めることができるのが勝率の拮抗の理由でしょうねしかしこの観点から見てもチーム競技である以上、集団行動や上からの統率がとかく重要視され、自己判断力や自律性はフットボールやバスケに比べ育ちにくいのではないかな見事に日本人向きのスポーツであるとともに、日本人の嫌な部分をより増幅もしやすい条件下で今回の事件も位置づけられると思います
3、35年前に高校球児でした。1年の時は年間30回は「しめ」と呼ばれる説教を2年生からやられました。クラブハウスないの地面に正座させられ、1時間ほど態度が悪い、返事が遅い、目つきが悪い、ボールをそらしたなど、理不尽な内容で説教を受けました。連帯責任ということで、上記内容の言動を一人でも行うと、練習終了後の片付け中に2年生から「1年バック」と号令が飛び「しめ」となります。代々受け継がれてきた悪しき慣習でした。私たちが2年、3年となったころ、こんなことをやってもチームのためにならないと、止める方向で話し合ったことを覚えています。
4、文化的ドーピングだか何だか知らないですけど、勝っているからやっている練習、習慣は正しいみたいなのは違うと思う。というか、強いのはその組織の文化とかではなく、単純に強い選手が集まってるからだと思う。それを指導方針が正しいと錯覚するのは愚かだなーと、いろんな生徒が集まる公立の中学校で、その先生がどこに異動になってもその学校を強くするとかだったら、育成方針が〜とか語っても良いとは思うが。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/7bf0047d8cc0281a5a4397915d2f3d7b9f8bd05d,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]