奈良県上北山村にある林泉寺の「護鬼佛理天」というゴキブリを模したブロンズ像が注目を集めています。2000年11月に、害虫駆除事業を手掛ける会社が村の振興を願い建立したこの像は、高さ約170センチで、力強い4本の腕と、人間がゴキブリに寄生する都市を表現した腹部が特徴です。25年以上にわたり黒光りを増しているこの像は、過疎化が進む村に観光客を呼び込み、地域活性化に一役買っています。訪問者と村民の交流の場としても機能しており、一風変わったアプローチが地域おこしの成功事例となっています。

このニュースは、ユニークな発想による地域振興の好例と言えます。地域の課題である過疎化に挑む工夫は重要です。ただし、長期的な村の成長には未解決の問題も見過ごせません。村外からの訪問者の経済効果をもっと結び付けるため、例えば「護鬼佛理天」を活用した特産品開発、宿泊施設や交通ネットワークの充実が必要です。
また、若者が村に戻る動機付けとなる新たな産業創出への投資も検討すべきでしょう。

社会資源を最大限に活用しながら、未来を担う人々が誇りを感じられる村づくりを進める――それが地方活性化の鍵ではないでしょうか。



ネットからのコメント
1、観光客誘致のために何億もの設備投資をする自治体がある一方で、知恵を使えば小さなブロンズ像ひとつで観光客を誘致できると言う事例は非常に興味深いと思います。徳島県でも渓谷に小便小僧の銅像を設置したところ、話題になり一気に有名観光スポットになったんですよね。お金をかけなくとも、知恵を絞れば新たなビジネスチャンスを生み出せると言う良い事例だと思います。
2、今後は、やっぱり維持管理が一番の課題になりそう。村の人口が400人まで減っている中で、今の管理人さんの世代がいなくなった後、誰がこの像を守っていくのか気になります。いくらブロンズ像で丈夫とはいえ、お寺自体を維持するのも大変なはずですし。今は珍スポットとして海外からも人が来ているみたいですけど、ブームが去った後にちゃんと村の振興に繋がり続けるのかも疑問です。ただ見に来て帰るだけじゃなくて、いかにお金を落としてもらうかが大事ですよね。でも嫌われ者のゴキブリをあえて強そうな神様みたいに祀る感性は、日本独特の供養の心があって面白いなと思います。
単なる変な像で終わらずに命について考えさせられる場所として残ってほしいですね。
3、インパクトの強いデザインですね。ゴキブリは人から忌み嫌われ、積極的な駆除対象とされているにも関わらず、なかなか根絶には至らないという凄まじいまでの生命力があります。いつかは絶滅してしまう日も来るのかもしれませんが、苦境にあっても生き抜いていくその生物としての強さは、崇め祀られる存在にもなり得るのかもしれませんね。
4、これはかなり日本的というか、八百万思想に近い気もしました。普通なら嫌悪や駆除の対象になりがちなゴキブリを、あえて神仏のような存在として形にする。その感覚の奥には、人間にとって不都合かどうかで命を裁き切らない、日本独特の自然観があるように感じます。しかも印象的なのは、像の腹部に人間の都市が刻まれていることです。人間が自然を支配しているようで、実は巨大な生命循環の中に生かされているだけなのかもしれない。そう考えると、少し見え方が変わってきます。過疎化が進む村で、この像が人を呼び、人を繋ぎ、交流を生んでいるという話も不思議でした。
嫌われ者として扱われがちな存在が、最後には人間同士を結びつけている。その構図自体が、どこか仏教的にも見えて、静かに刺さりました。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/40a3c84bdf36a739b063d1a05f43699459a61573,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]