事件概要:
退職代行サービスの利用者に対する企業の評価が厳しさを増している。東京商工リサーチの調査によれば、企業の約3割が退職代行業者からの連絡に「取り合わない」と回答しており、約7割が退職代行を利用した個人の採用活動においてネガティブな影響を与えると答えた。さらに、「利用歴が分かった場合、採用に慎重になる」が49.3%、「採用しない」が26.0%と、退職代行利用者への否定的な態度が目立つ背景がある。また、業界大手の代表者が弁護士法違反で逮捕され、サービスの問題点が浮き彫りとなった。代行サービスの増加は続いているが、利用者の転職後のキャリア形成に負の影響を与える可能性が指摘されている。
コメント:
退職代行サービスに対する厳しい視線は、個人のキャリア形成や労働市場の根本的な課題を引き起こしている。現状として、代行利用者が人間関係の調整力不足として判断される構造は異常だ。採用時に「慎重になる」企業が49.
3%、「採用しない」企業が26.0%に上るこの状況は、単なる偏見に基づく選考基準の横行を示している。問題の本質は、企業がその判断を「利用歴」そのものに依存し、従業員の精神的負担を軽視している点である。退職代行を求める背景にはパワハラ、違法な引き止めなど、自力での交渉が困難な労働環境の現実がある。
解決策としては、第一に退職代行サービスの規範化を進め、透明性を確保する仕組みを導入することが必要だ。第二に、企業は採用基準を再考し、代行利用の背景や真の能力を適切に評価する視点を持つべきだ。第三に、社会的な啓蒙を行い、「退職代行=個人の能力不足」という固定観念を打破していくことが求められる。労働者の選択肢を「自己責任」として矮小化するのではなく、構造的な問題を見据えた対策が急務である。価値観の転換を怠る限り、企業は自由で公平な雇用市場の形成を阻み続けるだろう。鋭く刃を向けるべきは、アンフェアな判断こそだ。
ネットからのコメント
1、以前、人材関連の仕事に携わっていた際、様々なケースを見ました。社員を使い捨ての部品や備品同様に扱う職場も少なからず。
自主交渉で進まない、会社側にも問題がある、本人の心身の状態に懸念がある場合は、サービスを利用するのも一つと考えています。面倒だから、怒られたくないからという理由だけで利用するのはもちろん安易です。しかし近年の子どもを甘やかす社会全体の風潮が、責任感や社会性を育めなかったともいえるでしょう。大人は子どもの安全や生命を守る義務はあります。ただ少子高齢化の影響もあり、子どもは何でも許され守られ与えられるべき。何よりも子どもの権利や気持ちを優先すべき。そうやって育った子どもたちが傲慢でわがままで弱いまま社会に出る。その当然の結果です。もちろんしっかり躾られ公共性のある子どももいます。当人の資質や環境にもよるでしょう。
2、安易に代行サービスを利用しすぎ。自分で言えないのであれば、そもそも自分の意思を伝えられないということ。それは結果として、誰かに支えてもらわなければ生きていけないということでもある。正直、親の過保護も原因だと思う。子供の入社式まで行くのだから。社会人になるということは、責任を取らなければならない大人であるということ。
それをいつまでも子供だからといって全てに親が出てくるようでは、この人の未来はない。代行を使う人はこういう系統の人が多いのではないかな?生きていくためには、人と人のコミュニケーションは必須。その上での支えあいならむしろ必要。一人では生きていけないが、意味をはき違えないように。
3、採用代行の利用歴はそりゃどこも嫌がるんじゃないだろうか。利用されてたらなんであんな人を採用したんだ!?人事担当、部署の責任を問われる訳だし、そうならないためにもできるだけ利用歴を確認したいところ。特に短期で仕事を繰り返し止めている人はなおさら疑われるだろうね。まあそれ以前に繰り返し転職している人はそれだけで評価低いだろうけど。利用はくれぐれも計画的に、という感じで、本当に最後の手段として利用するべきだと思う。
4、採る側からしたら利用歴があると慎重になるのはわかるし、同じことを繰り返されたくないから採りたくないというのも合点がいく。実際には公表されるわけではないので、転職時の自己申告となるだろうが、経歴書はもちろん、面接でも自分から言わない人もいるのではないか。
前の会社に調査を入れる場合もあると聞くが、実質行なってはいけないことらしいし、見抜くことが難しいこともあるのではないだろうか。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/6f3e57d2b26c1b05db0f83d807681094c46c1fec,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]