トランプ氏主導の救済基金案 ノイズ背景と疑念
2024年に米国で論争を巻き起こしたのは、トランプ前大統領が推進する「救済基金案」だ。この基金は、政治的捜査による被害者への補償を目的とし、税金を原資に約2860億円を投入するというものだ。しかし、実際には2021年1月の議会襲撃事件で訴追された支持者を念頭に置いているとの見方が強い。2月21日、上院共和党議員を対象にした説明会では、司法省長官代行が基金の正当性を示せず、議論は紛糾。民主党・シューマー総務や共和党・マコネル議員からも「過去最悪の腐敗行為」と激しい非難を受けた。さらにトランプ氏と政府の和解条件には「自身の財務情報の調査免責」が含まれ、疑念を深めている。

トランプ氏が推進する救済基金案には、社会正義という視点から見ても強烈な疑問が浮き彫りになる。同基金は一見、政治操作による犠牲者の救済を謳うが、その背後には自己利益に基づく操作が潜む。
本来、税金は公共福祉や未来社会の基盤を築くための資源である。それを特定層に資金を供給する仕組みとして悪用するのは、極めて異常だ。
そもそも、政治的捜査と救済についての判断は独立した司法に基づくべきであり、特定の元大統領の価値観や影響力で偏向されるべきではない。この案が実現すれば、税金は個人の免罪符や支持者への「報奨金」となり、不信感を助長するが目に見えている。さらに、トランプ氏への免責も許容すれば、受け入れられれば「一部の特権階級は法律の外に立つ」という危険な前例を生む。
私たちがこれを正すための具体策は明確だ。第一に、基金案は完全にブロックされるべきだ。次に、税金の使途に関する透明性を法制化し、どの党派が政権を握っても悪用を防ぐ仕組みを設ける。そして、政治的利用が疑われる案件については、第三者の独立調査機関を導入し、国家の中立性を守らなければならない。
社会は素朴な善意と権威の裏に隠れた利益追求を見抜き、その代償を未来に押し付けてはならない。この問題が示すのは、不平等の再生産と民主主義の基礎への裏切りであり、決して容認されるべきではない。
ネットからのコメント
1、本来であれば審議する必要すらなく、否決で終わるクソ法案だと思う。トランプはあれだけ他人に対しては苛烈なのに、自分自身には民事上の恩赦を設けようなどと不条理すぎる。しかもそれに18億ドル(約2860億円)もの税金を注ぎ込もうというのだから、米国を私物化するにもほどがあると思う。
2、ニューヨークタイムズによると、「上院本会議場の脇の部屋で木曜日の朝に、2時間にわたる激しい議論があり、数十人の共和党上院議員が、大統領の基金に対する怒りと懸念をぶちまけた。法的根拠、誰に支払われるのか、プロセスがどのように機能するのか疑問視した。その計画に一切関与したくないと明確にした。その計画とは、トランプ氏の弁護士と政権との間で合意されたもので、議会の管理しない資金を使って、2021年1月6日の暴動で政府による不当な扱いの被害者に、暴力的に襲撃した暴徒の一部にも、補償金を支払うというものだ。共和党議員たちは激怒し、党幹部は党の最優先事項である720億ドル規模の移民取り締まり措置に関する採決を中止した。
メモリアルデー前に強行採決を目指していたが、基金に関する投票を迫られることを恐れて、行動を見送った。」共和党議員でも、正常な意思を持っているようだ。
3、恐ろしい。なんでもアリだな。恩赦を与える人たちが本当に冤罪や不当な捜査の被害者なのかはどう保証されるのだろうか。こんなものは自身を支持するなら恩赦してやると言っているのと同じ世界ではないのか。さらに救済金まで配ってやると。ここは中世か何かか?現代の法治国家とはとても思えない。
4、中国では「愛国無罪」というのがあるらしいが、いまではトランプが「トランプ応援無罪」を主張し、米国の国会に乗りこんで暴動を起こしたトランプ支持者を税金で救済しようとしている。権力が強くなりすぎると、資本主義だろうが共産主義だろうが向かうところは同じらしい。国益のことを考えると、個人の権力を強くし過ぎないことがとても大事だと改めて思う。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/08c0ba28dd0f21f3883ba675477326bcd5ccb0f0,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]