事件概要:2025年7月、北海道福島町で新聞配達員の男性がクマに襲われ死亡し、これを受けて1頭のクマが駆除されました。この事件をきっかけに、北海道庁や役場には「クマがかわいそう」といった抗議が相次いでおり、特に道外からの抗議電話が多く、1時間から2時間の長時間にわたる通話も発生しています。北海道知事鈴木直道氏は、命の危険に晒されながらもハンターが捕獲したことへの理解を求めています。
札幌市議の成田祐樹氏は、抗議電話を広域のコールセンターで受け、料金を課す提案をしています。
コメント:この状況は、自然と人間の接点における倫理的な難しさを浮き彫りにしています。クマが生きている場所を侵害され、人間と野生動物の衝突が避けられない現実がそこにあります。しかし、野生動物の命を守ることと人命を守ること、どちらが優先されるべきなのかは、単純な選択ではありません。クマによる被害のリスクは日々増しており、早急に対策を講じる必要があります。しかし、その一方で、動物の命を軽んじることがあってはなりません。
まず、クマの生息地を守るための土地利用規制強化と、クマと人間が共存できる環境の構築が必要です。次に、クマの生態や行動を正確に理解し、人間と野生動物の衝突を未然に防ぐための教育と啓発活動が急務です。
また、駆除に頼るのではなく、捕獲後のリリースや避けられる対策が求められます。最後に、今回のような抗議に対しても冷静に向き合い、適切な対話の場を設けることが必要です。人間と自然が共存できる方法を模索することこそが、今後の課題です。
ネットからのコメント
1、猟師をしています。こう言った熱心に動物愛護をされる方のリストを作って、ゾーニング作業の参加を呼びかけてみてはといつも思います。ゾーニングとは、山と街の境目の草刈りをする事で、野生動物との接触事故を減らす非常に有効な手段です。特に今の時期はすぐ草が伸びるので毎週やらなくてはいけません。草刈りには狩猟免許は必要ありません。やる気があれば誰でもできます。2時間クレームの電話をするぐらい熱意とヒマがあるなら、本当に熊を守りたい熱い気持ちがあるなら、毎週の草刈りぐらい喜んで参加してくれるはずです。
2、こうやって抗議行動をする一部の行き過ぎた動物愛護の方は、亡くなられた方々のことは可哀想とは思わないのでしょうか?今回駆除されたヒグマは、4年前に高齢女性を食べ、先月は新聞配達員の男性を食べた加害性の強いヒグマです。
高齢女性は町内の道路から少し入った自らの畑で、新聞配達員は住宅街の中で被害に遭いました。ヒグマの生息地である山奥に分け合って被害に遭ったわけではなく、あくまでごく普通の日常生活の中で悲惨な結末となったのです。一度、人間は弱いもの、容易に食べられるものと気づいたヒグマをまた山に帰しても、再び人里に降りて来て三度目の事故が起こることは火を見るより明らかです。
3、一度人間を襲った動物はペットだとしても、人間を下に見てしまうので、人間のように更生はできません。「かわいそう」と主張される方々はきっとベジタリアンとかビーガンで肉を食されない方々だと思います。生きるために動物の命を奪うことは、エゴだとお思いになるでしょうが、それは他の野生動物を見ても自然界では当たり前のことなのです。せめて手を合わせながら命を奪っていることに、理解を示して欲しいです。
4、恐らく苦情を言う方たちは「頑張って生きている熊を殺すなんて可哀想!」と思う「動物好きな心優しい方々」なのでしょう。でも襲われ亡くなった方にもニュースになった食べられてしまった鶏や噛み殺されてしまった飼い犬にも大切に思ってくれる家族が居るんです。
その方たちの悲しみや殺されてしまった命はどうでもよいのですか? 数日前に大きなオス鹿が熊に襲われ悲しい目で撮影者のカメラに視線を送る衝撃的な映像が報道されました。想像してみてください。悲しい目でコチラを見る鹿がご自分の大切なご家族だったり大切に育てているご自分のペットだったら、、、それでも「熊を殺すなんて何事か!」と苦情を言えますか?
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/05fca1d0498fc190dab248e6c03947f79be6fd53,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]