2023年5~8月、警察庁が運転技能検査に合格した75歳以上の高齢ドライバー5270人を対象に追跡調査を実施。過去3年における違反歴を持つ合格者の交通事故率が、無違反者の事故率(571件/10万人)に比べ約2.8倍高いことが判明。83件の事故のうち、安全運転義務違反が最多の53件を占めた。運転技能検査は2022年に導入されたが、現行検査の有効性に疑問が提示されたことから、2024年8月を目途に検査項目や採点基準の見直しが検討されている。

高齢者の運転事故は社会全体の安全に直結する重大な問題であり、運転技能検査の実効性が欠如している現状は見過ごせません。認知機能検査に加えて実車試験を導入した点は一定の進歩でしたが、結果として事故が抑制されていないことから制度の本質的欠陥が露呈しました。
一部の基準に合格すれば更新が許可される現行制度は、検査項目が実際の運転環境に適しておらず、高齢者の身体機能の低下を適切に評価できていないのが原因と考えられます。
この問題を解決するには、以下の具体策が求められます。
現実の交通環境を想定したシミュレーション要素を試験に組み込み、高度な判断力を検証する。検査合格者に対して継続的な運転指導を義務化し、運転時の安全意識と技術を向上させる。高齢者専用の公共交通網や移動支援サービスの強化を行い、自己判断で免許返納しやすい社会環境を整える。高齢者にも安全で充実した社会生活を送ってもらうために制度変更は不可欠です。「免許を守るための制度」ではなく、「命を守るための制度」へと改革することが急務です。社会の安全を守るため、今こそ根本的な見直しを強く求めます。
ネットからのコメント
1、見直しの検討では遅すぎると思います。高齢ドライバーによる重大事故は毎日のように報じられ、そのたびに尊い命が失われています。それなのに、事故率が高いことが分かっている制度を何年も続けてきたのは問題ではないでしょうか。
もちろん年齢だけで一律に危険とは言えません。しかし、加齢による判断力や反応速度の低下は誰にも避けられない現実です。実際にアクセルとブレーキの踏み間違いや、歩行者を見落とす事故は後を絶ちません。「移動手段がなくなる」という声も理解できますが、それ以上に優先されるべきは歩行者や子どもたちの命です。一定年齢に達したら免許の強制返納、あるいは毎年の厳格な実技・認知機能検査を義務化するくらいの対策が必要だと思います。事故が起きてからでは遅いのです。
2、検査を見直すことも勿論だけど、高齢になったら免許の更新の基準をそもそも厳しくしたり更新頻度を多くするべきではないか。高齢者の一年の変化はかなり大きい。急に認知症が進んだら体が動きにくくなったりするのだから。頻回に確認すべきだ。頻度を多くすることで手間を感じて返納する人もいると思う。
3、教習所指導員です。運転技能検査も担当しています。不合格でも何回か受ければ合格することが多いのがこの検査です。検査に慣れるまで受けて金をかければ何とかなると言う流れを変えない限りはこの兆候は変わらないでしょう。
個人的には行政が実施すべき試験で教習所で受験させる筋合いのものではないとも思います。
4、技能検査に合格しても事故率が高いという結果を見ると、今の検査が“運転に必要な力”を十分に測れていない可能性があるように感じます。特に、事故原因の多くが前方や左右の不確認などの“注意力の低下”に関わる部分なのは気になるところです。高齢者の移動手段を守りつつ、安全も確保するには、単に試験を厳しくするだけでなく、・注意力や判断力をどう補うか・身体機能の変化をどうフォローするかといった視点も必要になりそうです。検査の見直しが、免許を取り上げるためではなく、安心して運転できる環境づくりにつながる形になることを期待したいです。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/4c0e11958b448249a6bdc79e1dda3c977415558b,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]