2026年のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)は、Netflixが主催となり、映像技術での大革新をもたらしました。東京ドームで初導入された4つの技術、具体的には「ボリュメトリックビデオ」「ダートカメラ」「インドアドローン」「スタットキャスト」は、観客にスタジアムを超える臨場感を提供しました。137台のカメラで選手を3D表示するボリュメトリックビデオ、地面すれすれの視点を生むダートカメラ、球場全体を捉えるインドアドローンなど、これらの技術は従来のテレビ放送の壁を越えるものでした。初の試みで、迫力ある描写とデータの可視化を実現し、野球中継の新たな基準を作り出しました。
映像技術の進化は、スポーツ観戦の新たな可能性を示しましたが、その影には課題も見え隠れします。優れた技術による視覚的体験は称賛に値しますが、この革新を一部の専門配信プラットフォームに限定するのは、野球を愛する多くの人々へのアクセスを制限する面も無視できません。特に、地上波中継が減少することで、一般家庭や高齢者、ネット環境が整っていない層が、同じ興奮を共有しにくくなる懸念があります。
この問題の中核として挙げられるのは、スポーツ観戦のデジタル化の急速な偏りです。中継の多様化は歓迎されるべきですが、あらゆる観客層のアクセスを保証する取り組みを見逃すべきではありません。
そこで、まず第一に、地上波中継の質を高める試みやハイブリッドな中継の在り方が必要です。第二に、地方やネット環境が未整備な層をカバーするインフラ整備を進めること。第三に、独占放送モデルではなく、柔軟な配信モデルを採用し、幅広い観客層に対応する努力が求められます。
スポーツは全ての人々をつなぐもの。新しい技術が一部の特権層だけではなく、広く全てのファンに恩恵をもたらすものへと進化するのを期待します。
ネットからのコメント
1、カメラの台数が増えて精度上がったのは確かに今回のWBCからだが、以前から行っていると引用記事にある。実際過去の日テレ中継では活用されていた。球場が機材アップデートを続けているということだし、今回中継制作を受けていることからも、今シーズンの日テレ中継で活用されるものが多いだろう。「テレビではできなかったこと」と、まるでネトフリが起因して実施されたという論調になるのはおかしいのではないかと感じた。
2、そんなことより、球場音のみ(実況解説なし)の音声切り替えを標準機能として提供していただけると嬉しい。テレビ中継は映像があるので、すべてを実況で説明する必要はないと思う。決め球の場面など必要なところだけにして、基本は球場の雰囲気を楽しめる形が理想。ゴルフやテニスの中継のように落ち着いた雰囲気で、バットに当たる音やミットの音、審判のジャッジの声などを聞きながら観戦できると臨場感があって良いと思う。
3、今回のWBCは日本だけ150億円という途方もない放映権料になっていますが、韓国では8億ほど、台湾は3億ほどです。WBCの利益はほとんど日本人から搾取され、それらは日本のNPBにほとんど流れずアメリカ側に行きます。
4、野球は、中継画像の質じゃないのよ。他の人との物語の共有だからさ。WBCがみんなで見れないなら、甲子園で故郷のチームを応援するで良いわ。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/17e5bfccc2877c785e633eb57f9dd3689d6a647e,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]