明治神宮外苑の再開発事業を巡る裁判で、周辺住民ら82人が新宿区を相手に伐採許可の取り消しと慰謝料を求めた訴訟が、東京地裁で棄却された。再開発計画は、老朽化した神宮球場と秩父宮ラグビー場の入れ替えと、高さ185メートルと190メートルの超高層ビル建設を含むもので、2038年の完成を目指す。住民は風致地区にもかかわらず、区が住民の意見を聞かずに規制を緩和したことを問題視。一方、区は条例違反はないと反論し、裁判所も適法と判断した。

今回の判決は、住民が大切にする歴史的景観と都市開発の利便性のどちらを優先すべきかという重大な社会的議論を提起しています。住民が訴えたように、風致地区指定の規制を透明性のない挙動で緩和したとすれば、それは公共の信頼を裏切る行為です。
まずは都市計画法や条例を明確化し、地域住民に事前に意見表明の場を設ける義務化が求められます。開発の名の下で歴史的、文化的な景観が失われるのは、社会の価値観を未来世代に引き継ぐ責任を放棄することに他なりません。利益を追求するだけでなく、時間を超えた「美しい日本」をどう保つかが問われているのです。
ネットからのコメント
1、この植物の並木の変遷を、うまく世代交代させるのは都市計画における専門技術なのではないかと最近思います。砧公園で倒木しまくってますし、至る所で寿命を迎えた木が倒れてます。並木を計画的に、そして大きな隔たりが無く創出していくような技術が必要な気がしてます。自宅前に昔っから植えてある6本の大きなソメイヨシノがありましたが、造園会社の判断でマンション建築時に2本抜いて、若木に植え替えました。最初の数年は、何だか寂しかったけど今は立派どころか、元から存在する古木を超える満開の桜を見せてくれています。
これは素人には絶対無理だと思いました。
2、3000本とは低木(ツツジなど)含む推定本数。開発区域では3m以上の高木は元々1900本ほどありました。(開発地区は神宮外苑の一部。神宮外苑全体の本数ではない)当初は、そのうち700本ほどを伐採し800本ほど新植し、計2千本ほどにする計画でした。今は、伐採を更に100本ほど減らし植樹を200本ほど増やすことで、2300本と現状より2割も増やす計画に変更。風致地区というのは緑地などの環境を保持しましょう、という目的であって、球場の建て替えに伴う伐採と、緑地や新規植樹による樹木の増加まで否定するものではないはずです。球場自体非常に大きいので、ラグビー場と入れ替えて(長期閉鎖せずに)建て替える都合と、球場の周囲に植栽や緑地も多いことから伐採本数は多くなりますが、「伐採しない=建て替えが困難」であり、その意味でも伐採や新植を含む植栽の変更計画を認めないのは現実的ではないでしょう。
3、ちなみに、今回伐採されるのは有名な「銀杏並木」ではありません。
第2球場の裏手にある低木や雑木林がある辺りのこと。そして、主要な大きい樹については場所を移して植え替えする計画もありますし、緑地をなるべく残すように最大限配慮した開発計画でもあるのです。反対派の大半はこういう基本的なことすら分かっていませんから、そんな有象無象がいくら署名を集めたところで、あまり聞く価値もないのですけどね。もちろん、中には論理的に「もっと良い方法があるはず」と言って反対の声を上げている人もいるわけですが。※熱烈なヤクルトファンにも関わらず反対派に名を連ねている、村上春樹氏とか。
4、この訴訟で再開発反対派は景観が変わることを問題視してるけれど、再開発で老朽化した施設を更新しなければ、施設も使用不能になり大学野球もスワローズもどこか他に移らなければならなくなる。明治神宮の収益施設である神宮外苑が野球場を閉鎖しなければならなくなったら、百年の森である明治神宮内苑も、この再開発計画地である神宮外苑も、収入が激減し、結果的に内苑・外苑の美しい風景や歴史的・文化的価値がある景観が「完膚なきまでに破壊される」。
再開発反対派は、この論理をどういうわけか意地でも理解しない。維持する金が無ければ、反対派にとっても回避したいはずの顛末しか見えないのに。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/d3ca215cb80af4578201be7a0dc7d1e93e173e16,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]