消化器外科医の不足が深刻化する見通しが、厚生労働省のがん診療に関する報告書で明らかになりました。2040年には約5000人の不足が予測され、特に高齢化と現役世代の減少が進む中での若手医師の忌避が問題です。背景には長時間労働があり、消化器外科医が25年の1万5200人から40年には9200人に39%減少します。この逼迫した状況に対し、都道府県ごとに医療機関の集約化が検討されていますが、25年には初回手術を受ける患者数は46万5000人、40年には約44万人と約5%減少が予測され、需給のギャップが拡大する一方です。
この事態は、社会の医療体制における深刻な問題を浮き彫りにしています。報告書が示すように、現状のままでは適切な医療を提供し続けることが難しくなります。医師不足の背景には、消化器外科の負担が大きく経済的魅力が低いこと、そして医師が集団的かつ効率的に働ける環境が整っていないことが挙げられます。解決策として、1) 医師の労働環境改善、2) 医療技術者の交代制導入、3) 離職後再雇用プログラムの強化が考えられます。医療体制が崩壊することは国民全体にとってリスクであり、今こそ制度の積極的な見直しが求められます。この問題を見過ごすことなく、政府及び医療機関が具体的な行動を起こすことが不可欠です。
ネットからのコメント
1、つい先日、膵臓をダヴィンチ手術で切除しました。麻酔から手術終了まで8時間かかりました。
若い3年目の主治医は入院中、土日祝日関係なく顔を出してくれました。医師の働き方改革も進んでいるのに大変なことです。女性医師が増えると一般的には皮膚科、眼科、美容外科医が増えます。また男性医師でもハードな消化器外科は敬遠され、いわゆる直美も増えています。医師として楽に金を稼ぐことは否定しませんが、消化器外科、産婦人科、小児科などは金銭的なインセンティブを不可するなどしないともう成り手がいなくなることが確定しました。
2、消化器外科は大変よな。10時間超える手術しても薄給だし手術なんか上手くいって当たり前って思ってる患者で世の中溢れてる。その上診療報酬上げるってなると結局みんな反発するんだからさ。そりゃ成り手は減るよ。
3、数年前まで消化器外科医をしてました。家庭や事情や自分自身の健康面の不安もあって40過ぎで手術からは離れましたが、休日や夜間の呼び出しも無く安定した生活を送れています。激務の中で頑張る先生たちには、せめて充分な報酬が支払われるべきですが、現状では決して充分とはいえません。国民がそのための費用負担を受け入れられないのなら、医療サービスの低下を受け入れるしかありません。
4、保険医療を守ってほしいが、多くの国民は生活が苦しく社会保険料を削減して消費減税してほしいと言う。しかし、一方で公共インフラサービス、医療サービス、介護サービス、教育サービスを今より充実してほしいとも言う。日本人の多くは、国債を無分別に発行しても自国通貨立てだからどれだけ国が借金しても関係ないと言う。いずれ戦前の時のように、公共インフラサービス、医療保険介護保険は徹頭徹尾崩壊し、10割負担となり医者に診てもらえず亡くなる方が基本となる。昔のように完全自己責任に戻り、相当の資産家だけ公共サービスを存分に受けることが出来る社会に戻ると思う。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/19f7bf001d8b3ba6556cb35ea4e35264545e1985,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]