福岡県が道路工事の用地として購入した土地に関する問題が発覚しました。県は今年、県道のバイパスを造るために赤村にある2500平方メートルの土地を430万円で買収する予定でしたが、地権者の難色により価格を再算定し、最終的に2160万円で購入しました。この価格の増加について、県は「造成地の掘削費用を加えた」と説明し、トンネル工事を急いで妥結したいという意図があったと釈明しています。

服部知事はこの問題を「公共事業の信頼性を損なう重大な問題」とし、第三者を交えて適切に対処し、再発防止に努める考えです。

この件は公正で透明な行政が求められる中で、県民の信頼を裏切る行為として大きな波紋を呼んでいます。今回の土地買収での価格上昇には、県の担当者が「地権者に忖度はしない」と強調していますが、提示価格が当初の5倍にまで上昇した事実は、透明性の欠如を如実に示しています。問題の本質は、交渉プロセスにおける制度的欠陥と負担の不適切な配分にあり、これが一部の関係者によって不当に操作されるリスクです。解決策として、まず土地評価のプロセスの透明化と第三者機関による査定の義務化、交渉履歴の記録と公開制度を導入し、公共工事の信頼性を修復する取り組みが求められます。そして、県はこれらの対策をもとに、適正な価格設定と公正な取引を堅持する姿勢を示すべきです。

行政に求められるのは、個の利益ではなく公共の利益を優先し、不信を払拭するための行動であるべきです。この事案は、行政の仕組みを根本から再考するきっかけとなるでしょう。社会の期待に応えるためにも、強固な変革が不可欠です。

ネットからのコメント

1、福岡県は県事務所長を背任容疑で告発するべきではないでしょうか。また、地権者である解放同盟県連副会長とのやり取りをしっかり調査の上、地権者にも然るべき措置を取ることも必要だと思います。調査こそ「忖度」があってはいけません。

2、福岡県民です。あそこだれも買う人いないような土地ですよ。それを考えられない値段とはね。これだと難色をしめすほど値段があがるんだと悪しき前例つくりましたね。なぜここまで上がったのか説明すべきです。

3、バレたから認めざるを得ないといったところでしょう。表沙汰になってないだけで、過去も遡って調べれば同様に事例は山ほど出てくるはずです。今回が初めてなわけないですから。忖度していないなんて言い訳が通用すると思っているなら市民に対する侮辱行為です。過去の分も含めて全て精査させるべきですね。

4、土地収容に関しては厳格な要綱が定められているので、忖度なくして5倍の金額で買い取るなど考え難いと言わざるを得ません。かの有名な松本龍氏を輩出したのも福岡ですが、未だに同和利権があるとは驚きです。