日本における保育士不足は長年の課題であり、社会全体の問題として浮き彫りになっています。首都圏の保育園では、保育士の有効求人倍率が3.78倍と平均を大きく上回っており、深刻な人材不足が続いています。柳井美里さんのような転職者も含め、現場の保育士は子どもの成長にやりがいを感じながらも、過重労働に悩まされています。国の調査によると、2022年度の保育士養成施設の入学者数は約2500人減少、養成校の志望者減少には「マイナスイメージ」が影響しています。
ICT化により業務効率が向上しているとはいえ、こども家庭庁の懇談会でも指摘された通り、保育士の労働環境改善や配置基準の見直しなど、国を挙げた対策が急務とされています。

保育士不足は多くの要因が絡み合った社会問題です。無限の可能性を秘める子どもたちの成長を見守る保育士の仕事は尊いものであるはず。それにもかかわらず、業務過多や待遇の不十分さが指摘され続け、志望者が減少し続けています。これは制度の欠陥を如実に表していると言えるでしょう。まず、待遇改善が最優先です。人件費の引き上げだけでなく、処遇改善も進め、現場のモチベーションを高めることが求められます。次にマイナスイメージを払拭するために、ICT化の進展により効率化された現場の実態を広く周知し、保護者や進路指導者に対しても正しい情報を発信することが必要です。
そして、法定に基づく残業時間の制限や、保育士配置基準の見直しなど、実効性のある労働環境の整備を進めなければなりません。未来を担う子どもたちのために、今こそ、保育士たちが安心して働ける環境を整えることが、社会全体の幸福に繋がるのです。



ネットからのコメント
1、3人の子を育てているが、コロナ禍での最初の緊急事態宣言の際に保育園が休みになり、ひと月あまり子供と毎日過ごすことになったが、あの時ほど保育園と保育士さんたちがどれほど大変な仕事をして我々を助けてくれているのか痛感したことはない。多数の命を預かり、ややこしい子も優しい子もうるさい子も少ない人数でみんな面倒を見て、どれほど有り難いと思ったことか。うちの子が通う区立保育園もオムツの定額購入が始まったり保育アプリが導入されたり効率化が進んでいるが、ぜひ給与面での待遇改善をやってほしい。本当に本当に大変て責任が重い仕事です保育士は。
2、この問題の簡単な解決方法それは職業別所得課税率制度の導入だインフラ、エッセンシャルワーカーなどの国家維持や公共性の高い職業で就労する人への課税を停止するそしてかわりにインフルエンサーやスポーツ選手、個人投資家や芸能人といったいてもいなくても変わらない職業への税率を大きく上げるこれこそがインフラや社会の基盤を維持する方法になるだろう
3、保護者も国も、保育園を「子どもを育てる場」ではなく、「親が仕事をするための場」だと勘違いしている。
親の要求は増加、子どもの体調もお構いなし。国も長時間保育の拡充、資格者基準の緩和、誰でも通園制度の導入と今熱意と志を持って保育に関わっている保育士の気持ちは離れていく一方だと思います。
4、保育士も教師もリスクの高い職業になってしまった。昔は学校の先生の権威を社会全体で醸成していたが、いまはここの子供が大事にされすぎていて、問題が起きたら先生個人が事業所と保護者から攻められるという構図に。非正規が増えると、正規の責任が重くなる。子供の問題行動の多くは親子問題であるという原点に戻ることと、学校の先生の権威をしっかり社会が生み出すことが大事だと思う。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/1261437da082e22cfe5527a6eea413df18ab280f,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]