富士河口湖町が30年以上続けてきた「河口湖ハーブフェスティバル」は、オーバーツーリズムが深刻化したため今年から中止となります。期間中、訪問者数は右肩上がりで増え、昨年はコロナ禍以降最多の22万人を記録。一方で観光客が主要会場である大石公園に集中し、慢性的な交通渋滞が発生。住民生活に支障を及ぼし、出勤や日常生活に影響が及んだことが決定打となりました。町長は「ラベンダーの鑑賞は続けられるが、ルールを守って楽しむように」と述べています。

今回のフェスティバル終了は、単なるローカルイベントの終了以上に、観光政策全般への重要な警鐘となる事案です。30年以上続いた伝統と地域活性化の象徴がオーバーツーリズムによって幕を閉じた事実は、異常です。根本には、観光地運営における公共インフラと人流コントロールの未整備がありました。
まず、駐車場や公共交通機関の整備。次に、観光客を特定エリアに集中させない分散型の誘導。さらに、地域住民と観光客が共存できるルールやマナー教育が求められます。これらの対策が不足したままでは、同じ課題が他地域でも起こり得るでしょう。
伝統がいかに愛されていても、その維持には合理的で持続可能な枠組みが必須。その反映がない観光政策は、いずれ住民も観光客も失望させる結果に終わります。持続可能な観光へ舵を切る、それが未来の観光地の在り方です。




ネットからのコメント
1、30年も続いてきたお祭りがなくなるのは、正直寂しいし驚きですね。でも、大石公園あたりの渋滞って本当に凄まじいですから。仕事や生活で道を使う地元の人からすれば、もう限界だったんでしょう。ただイベントを中止しただけで本当に解決するんですかね?ラベンダー自体は残って鑑賞できるなら、結局SNS映えを狙う観光客は変わらず押し寄せる気がします。そうなると屋台の収益や協賛金だけがなくなって、ゴミや渋滞の管理コストだけが町に残る負の遺産になりかねないのが心配です。いっそ入場料を取るなり、完全予約制にするなり、抜本的な対策が必要な時期に来ているのかも。マナーを守って静かに景色を楽しみたい派としては、これを機に落ち着いた河口湖に戻ってほしいと切実に願います。
2、コロナが少し落ち着いたころ、GOTOで西湖周辺に行きました。
いやしの里という昔の風景のある所に行きましたが、人も少なく、ゆったりとした気分を味わえ、子供にも昔の雰囲気を見せてあげることができました。先日、再び訪れたところ、駐車場に着くと大型観光バスが複数台停まっており、なんか嫌な予感がしたのですが、いざ行ってみると外国からの観光客だらけ。まったく雰囲気が変わっておりました。アジア欧米様々な観光客が騒ぎながら写真を撮ったりそれはもう楽しそうで結構なのですが、いつか見た日本の原風景の感じは微塵も感じられませんでした。お土産屋もちらっと見てみましたがすっかりインバウンド仕様になっていて、そのまま出てきてしまいました。昔よかったあの雰囲気はもう味わえないかもしれないですね。残念ですが。
3、オーバーツーリズムの悪い点は、そのメリットが偏っている事だ。本来なら一時的に不便になっても、それを上回るメリットがあるはず。そのメリットが住民に還元されない。それだったら文句を言いたくなるのも道理だ。オーバーツーリズムのメリットが多くの住民に還元される仕組みづくりが重要だと思います。
4、公共交通機関の利用を促し、駐車場代や入園料を何万円も徴収するなどすれば、渋滞も防げて潤った収入を周辺住民にも還元できたはずです。住民生活に影響するので廃止する、ではなく混雑を逆手に取り高額な代金を受け取る、といった攻めの政策が必要です。日本の問題はオーバーツーリズムで儲けている人がたくさんいるのに、もうけた人はみな黙っている。そして、被害を受ける人にはその恩恵が十分に還元されていない点にあります。観光客の利益をどう分配するか、この議論が絶対に必要です。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/13f071496dadbce062d8d26e681151061aee34db,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]