事件概要：65歳で定年を迎えた半田亮介さんは、長年支えてくれた専業主婦の妻、薫さんに感謝の気持ちを込めて47万円のブランドバッグをプレゼントした。しかし、薫さんはその後「離婚してほしい」と告げ、夫婦は熟年離婚に至った。薫さんは亮介さんの価値観に疲れ、独立した人生を求めたことが理由だった。離婚後、亮介さんは年金収入の減少と高額な維持費に苦しみながらも、自宅のローンを完済した。

しかし、どちらの生活も想定外の厳しさを迎え、離婚という選択が二人のライフプランを狂わせた。

コメント：熟年離婚は、時代の変化と共に増えているが、このケースは特に痛切だ。亮介さんが築いた経済力や家族への支援も、妻の心の中では十分に評価されていなかったという現実は、昭和的な価値観と個人の尊重の不調和を示している。夫婦間での真摯な対話と互いの独立を尊重する姿勢が欠如していたため、最終的に深い溝が生まれたのだろう。解決策としては、第一に夫婦でのコミュニケーション強化、次に双方の価値観の共有、そして個人の自由と尊厳を確保するための生活設計が重要である。もし互いに歩み寄り、理解し合う努力をしていれば、熟年離婚に至ることはなかっただろう。現代社会において、変わりゆく価値観に応じた柔軟なアプローチが不可欠だ。

ネットからのコメント

1、独身一人暮らしです。残念ながら伴侶に恵まれないまま老後を迎えてしまいました。でもその代わりと言うか、共同生活中のドロドロも熟年離婚の危機もありませんでした。ずっと独りで暮らしていると、料理も洗濯もそれなりにできるようになります。梅干を漬けたりとか近所をランニングしたりとか、今は穏やかな日々を過ごしています。

2、離婚しなければ、嫁さんを養うのに自分の年金を使う事になるのだから、『亮介さんの年金収入は、年間約85万円も減少してしまう計算だ』ってのは変。こういう書き方の時点で、記者が夫の側と同じ類の人間だという事が明らか。夫の側は「都内の大きな自宅」とやらを売却すれば、経済的にはそんなに困らないでしょ。妻の側は、娘が味方に付いてくれるかどうか次第。いずれにしても、記事の通りなら夫も妻も計画性に問題が有って、作り話にしか見えない。

3、ベストなタイミングだと思う。今は働いていた勢いがあるから、離婚しても自分で生きていけると思うでしょう。これが数年たち、妻がいないと生きていけないと自覚しだしたら、妻に執着して離婚も難航するかも。

でも、どんなに時間を延ばしても、介護する気持ちにはなれない相手といたってしょうがない。このタイミングを逃したら、後は介護拒否して遺産を待つしかない。そんなことになるより、定年直後の年齢と活力があるうちに、新しい生活を始めるのが一番。妻の最後の優しさかも。

4、私も妻から離婚届を出され、熟年離婚しました。30歳前後の頃は「誰のおかげで生活できてると思っているんだ！」と言ったこともありました。子どもが成人してからは 時間に少し余裕が出てきたので、二人で旅行に行ったり、月に3～4回は外食したりして､二人の時間を作ったつもりです。なのに離婚後は会うことも連絡を取ることもありません。まさに「人生が覆る」で､心の傷が深いです。離婚の理由もわからず、納得もできないのですが、そんなんだから離婚届を出されたということなのでしょう。