千葉県船橋市の老舗喫茶店「かりん」が、48年の営業を終了しました。1977年に開店し、地域の憩いの場として親しまれてきた同店は、物価高騰が原因で閉店を決意。特にコーヒー豆の価格が3倍近くに上昇し、客への値上げ転嫁も難しい状況でした。また、店主の鈴木真樹さんが両親と交わした「80歳で店を閉める」という約束も、閉店の理由のひとつです。
鈴木さんは常連客に感謝の意を表し、閉店を惜しむ声が多く聴かれる中、店は歴史に幕を下ろしました。
市場の変動や経済政策が小規模事業者に大きな影響を与えていることは見過ごせません。喫茶店の閉店は単なる個人の問題でないことは明らかです。制度の欠陥が露呈されている現状では、特に中小企業が直面している困難に光を当てるべきです。日本政府の支援策は大企業を優先している傾向があり、小さな店舗や個人事業主はその恩恵を受けにくい状況です。ここでは、コーヒー豆の価格上昇が明確な危機となっていますが、これが引き金となる倒産は70件を超えており、先行きが不透明です。制度の不備を見直し、金融支援の拡充、小規模事業者への税制優遇、持続可能な経営相談の充実など具体策を検討する時間です。価値ある文化的な空間が失われていくことを防ぐために、制度改革が求められます。
昔ながらの喫茶店が姿を消すことは、誰も望む形ではありません。心地よい昭和のレトロ感は、単なる懐古ではなく、社会が本質的に求める暖かさなのです。
ネットからのコメント
1、ご夫婦が80になったら店を辞めるって、ご夫婦はもういいですよ。でも息子さんはまだ48歳。ご夫婦が決めることではないと思った。まあ、常連は長居するし、原料高騰で潮時かもしれないけどね。番組を見ていたけど、随分と広い店内だったから、賃料も高いのでは?息子さんは次に何の仕事をするのかな。店をコンパクトにして、一人でやっていけるような何らかのお店をやってもいいですよね。
2、コーヒー豆の高騰は肌で感じる。大学生の頃、京都の小川珈琲店の美味しさにハマってその後ずっと東京に来てもお取り寄せしていたが、オリジナルブランドが800gで800円程度だったのが今は1,000円で400g程度になっている。本当にコーヒー豆は高くなってしまった。最近は高過ぎるので飲み慣れた小川珈琲ではない安い珈琲も飲んでいるが、安くて美味しい珈琲が飲めた頃が懐かしい限りですよ。
3、「豆が高騰したので閉店します」と言えるか微妙な話ばかりで、どうも記事タイトルがおかしいと思うんだが笑別に喫茶店に限らず、商売全般で常識的に考えれば、仕入れが上がった相当分を値上げするのが当たり前だよな世間一般で喫茶店が滅びているわけじゃないし、記事中でも値上げせず頑張る話と、単にトシだから辞めるって話も紹介されてる1つ目のケースはどう考えても「常連を考えると価格に転嫁しにくい」のところがキモで、要するにこの店の経営者が元々そんなに続ける気が無くて、豆の高騰はキッカケの1つくらいでしかないのでは⋯
4、チェーンはどんどん増えてるような気がするけど、個人経営の喫茶は昔から半分趣味みたいで経営水準はガバガバな気がする。個人喫茶は今でもサラダにパスタにコーヒーで1000円しないような非常に安いランチが当たり前ですし。今となってはチェーンは利用しても個人喫茶は利用しない人多そうだし。物価高以上にそういった客減少が深刻なのでは?
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/02f0b25cb40978eee4518519750889deaec379ef,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]