事件概要：2025年夏の甲子園大会で、広陵高校（広島）の野球部において、上級生による下級生への暴行事件が発覚した。事件は2025年1月に発生し、学校側は3月に処分を行っていたが、SNSで詳細が拡散され、甲子園開幕直前に再び注目を浴びた。日本高野連は広陵の出場を許可し、学校側は新たな事実はないと発表。しかし、SNS上で新たな事実が拡散され、広陵は第三者委員会を設置して調査を進める。

試合は8月7日に行われ、広陵は旭川志峯に勝利したが、試合前後の雰囲気は異様で、応援席の配置や選手の態度に違和感が漂った。

コメント：事件を通じて浮き彫りになるのは、学校の対応と、社会が抱える根深い問題だ。暴力行為が野球部内で横行し、それがなぜこのように繰り返されるのか、関係者全員が冷静に向き合う必要がある。問題は単に一部の部員による行動ではなく、部活という狭い世界が作り出す閉塞感と、勝利至上主義に染まった環境の中で発生している。これを放置すれば、暴力がますます深刻化し、選手たちが心身ともに傷つくことになる。まず、選手間のコミュニケーションを重視し、学校の指導体制を改革することが急務だ。例えば、メンタルケアの専門家を配置し、選手が感情を表現しやすい環境を整えることが必要だ。また、暴力行為が発覚した場合、迅速で透明な調査と、厳正な対応を徹底することが求められる。

野球が持つ“結果重視”の文化があまりにも強調されすぎている現状を見直し、選手一人ひとりの人間的成長をサポートする体制を築くことこそ、今後の高校野球にとって重要な課題だ。

ネットからのコメント

1、暴行事件を起こした生徒を停学や退学等の集団内処分を下すことは当然。暴行の程度によっては警察に被害届を出すべきです。学校内とはいえ、軽微なもの以外は社会のルールを優先すべき時代です。特に高校野球等の特殊部分社会においては、戦力となる＝学校や関係者に利益をもたらす人間の特別扱いは、その集団内においては自明のこととされているでしょう。現代化を図るなら、社会のルールに抵触する特殊な部分社会秩序は認めないことを徹底し、その部分社会で結果を出せるか不明な時点で、所属する人間に対して社会ルールの遵守を誓約させるべきです。結果を出すことで利益を得る立場なら部分社会の悪弊は受忍するが、結果が出せなかったら、事後にその不利益を糾弾するというご都合主義を認めないことです。本来はルールに抵触した者だけが罰を受けるべきです。ただし、異様な秩序による利益を全員が受容していたならば連対責任≒辞退であるべきです。

2、さすがに観客が何か言おうものなら、警告の後に退席処分、ということが徹底されていたみたいですね。今回旭川志峯が負けたとはいえいい試合を演じてくれたので、少なくても試合自体に納得した感じがあったのかもしれません。まあいずれにしても、今回夜の７時過ぎからの試合なので、まだ何とかなったところがあるとは思いますが、勝ち進んで３回戦の横浜戦（予定）になった時に、同じような状況で収められるかどうか、ですね。いずれにしても今回問題視されている案件が２件に増え、エースもいじめに関係していたらしい話になってきたので、もうドラフトも無理だろうし、適当なところで出場辞退するしかないのかなという気がします。

3、よく考えてほしいのは、食べたらあかんカップメンを食べたのが発端。法律でもない単に自分達だけのルール。今時のブラック校則と同じ。コレが喫煙したとかなら、一年生が悪い、となっただろう。しかし、監督も事件を把握していながら、正直に全容を高野連に報告していないみたいだ。それが一番ダメ。隠蔽ととられて仕方ない。

4、昨日の北海道戦での勝利が甲子園80勝目らしいですね。

しかも歴代5位の速さとか。まさか、この記録欲しさに、高野連にろくな調査もせず、過少被害報告で、出場停止を免れた訳じゃないですよね？しかも広陵高校校長が広島県高野連副会長とか、ツッコミどころ満載。これで警察の捜査でも始まろうものなら、どのツラさげるんだろ。