日本全国でシカの生息数が増加し、森林の植生が食べ尽くされることで土壌が露出する「裸地化」が進み、土砂災害のリスクが高まっていると指摘されている。奈良公園ではシカが10年前の約1200頭から現在は1600頭超に増加し、全国でもこの20年で約2倍となった。宮崎県の調査では植生の減少による土壌流出が確認され、滋賀県米原市では2024年7月に短期間で3度の土石流が発生し、シカの食害が一因とする研究も公表された。各地では侵入防止柵の設置などの対策が進められている。

野生動物の増加そのものが問題なのではなく、それを長年放置し、森林管理や個体数調整を後回しにしてきたことこそ深刻な課題だ。森林は災害を防ぎ、水資源を守り、生態系を支える社会インフラであり、その機能が失われれば被害は地域全体に及ぶ。原因が複合的だからといって対策を曖昧にするのではなく、①科学的データに基づくシカの個体数管理、②防護柵や植生回復を重点地域で継続実施、③自治体・研究機関・地域住民が連携した長期監視体制の構築を急ぐべきだ。
災害が起きてから復旧費を投じるより、未然に防ぐ仕組みへ投資する方が社会全体の利益は大きい。自然を守るとは放置することではなく、責任を持って適切に管理することだ。そこから目を背け続ける限り、同じ被害は何度でも繰り返される。
ネットからのコメント
1、鹿は下生えや新芽といった、木の成長過程の最上流部分を好み、食べるものが足らないと木の樹皮まで剥いで食べてしまう為に木が立ち枯れてしまい次の世代も育たず、ハゲ山を作っていってしまう。そうすると、山の土壌の保水力が下がるし、他の生き物は糧を得る場所を失う。ナワバリ意識も強く、ニホンカモシカ等が本来の生息域を追われて、昨年などには名古屋市街地でも目撃情報が相次いだ個体のような事も起きる。個体数調整が急務だと思う。
2、そろそろ鹿も適正数を管理する時代になっている。伊吹山も鹿が食い荒らし土砂崩れし一説には熊さんも餌を鹿にうばわれ里に出て来ているそう。奈良では家庭菜園や農作物もやられている。銃猟が厳しく規制されているわが国では打つ手は見つからない。
国や府県はハンター育成と駆除した熊や鹿の有効活用、つまり食用などを迅速に進めて欲しい。
3、環境省は鹿が2倍に増えたというが、ではそれによる被害が起きているのにどう対策を取るのか。農作物を柵などで守るといっても電気柵ですら破壊するような野生動物であり、守るなどという消極的なことではなく積極的に個体数を減らさなければならないのでは。ハンターの減少や報酬の低さなどの魅力不足で成り手も減ってどうにもならないのだと思うが、抜本的に見直してほしい。
4、北海道ではない地域だけど夜に車を運転していたら鹿を見る確率が物凄く上がった。車に慣れて道端で逃げることもなく車が通り過ぎるのを眺めている鹿もいる。逃げる鹿もいるけども民家の横を通り抜けていったりと車や人への警戒心がかなり薄らいでいるように見える。行政は予算と人手の不足で狩猟を躊躇っているけども、そのせいで税金の補助で柵を立てる農地が増えた。この調子だと野生動物の数調整の出費より莫大な出費になるかもしれない。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/737d97a233104f0eac512ad8e6dd5ef082f68bf5,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]