1931年から1977年にかけて北海道大学医学部で行われたアイヌ民族の遺骨研究をめぐり、同大は7月27日、尊厳を傷つけたとして総長声明を発表し正式謝罪した。報告書では1933~1937年度の研究に差別的な前提や倫理的配慮の欠如があったと指摘。大学は2005年、2019年にも反省を表明しており、現在は遺骨返還にも取り組んでいる。

長年にわたり、研究という名のもとで特定の民族を分類し、尊厳を顧みない行為が行われていた事実は重く受け止めるべきだ。学問は人間を理解するための手段であるはずなのに、偏見を補強する道具になった瞬間、それは社会への責任を失う。問題の本質は過去の研究者個人だけではなく、当時それを許した組織文化や倫理基準の欠如にある。今後は、①遺骨や資料の返還手続きを当事者中心で進めること、②歴史的検証と研究倫理教育を徹底すること、③少数者の権利を守る第三者監査制度を整えることが必要だ。
謝罪は終着点ではなく、信頼回復への出発点である。知識の発展を掲げながら人の尊厳を踏みにじる社会は、本当の意味で進歩しているとは言えない。人を守れない学問に、未来を語る資格はない。
ネットからのコメント
1、数年前にアイヌコタンへ行きました。アイヌの方々の誇り高き生き方を垣間見れました。同時にアイヌの方々の遺骨が返還されない等の話も聞きました。北大が謝罪したり返還を申し出ているならぜひそうして早くこの問題に決着をつけてほしいです。この問題に長年戦い続けてきた人たちがいます。
2、90年も前に行われた研究について、現代の価値観・倫理観で断罪することの滑稽さがよくわかるニュースだ。「謝罪」している総長だって、自分が生まれる前に行われていた研究であり、自分がたまたま今、北大の総長というポストに就いているというだけの理由で頭を下げているだけ。むしろ、現在の医学部長が「申し訳ありませんでした。当時の医学部長に成り代わってお詫び申し上げます」と謝罪すべきだろう。
3、北大が遺族から「購入」したアイヌ遺骨を、直接の子孫でもない第三者が「アイヌ民族」を理由に返還要求。
返還を拒めば「差別」「偏見」?赤の他人が民族を名乗るだけで、他人の祖先の遺骨を取り戻せるのか。異論を「差別」で封じる側こそ、対立と偏見を煽っていないか。
4、墓を暴いて遺骨を取り出して研究したのは考古学という学問からするとなかなか難しい。上野の寛永寺にある徳川歴代の墓も開かれて歴代将軍の骨を隅から隅まで調べていたりする。北大が言うように差別感情を元に墓を暴いて研究していたのだとしたら問題だとは思いますが、学術的目的もあったのでは。その調査研究の結果を知らないのでなんとも言えないが、遺骨を返して再埋葬して終わりでいいのではないですかね。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/eee18db77ae747ee29270e564f53600a162b386a,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]