事件概要:
2019年、米フロリダ州でテスラの車が運転支援システムを使用中、時速100キロでT字路に突っ込み、停車中の別の車に衝突。衝突により、2人の男女がはねられ、女性が死亡、男性は重傷を負った。運転手は携帯電話を拾うため前方を見ておらず、事故を引き起こした。
陪審はテスラの責任が3分の1、運転手が3分の2と判断し、テスラに2億4300万ドル(約360億円)の損害賠償を命じた。テスラは運転支援システムに対して過信を引き起こす設計があるとして批判され、マスクCEOは控訴を表明。
コメント:
テスラの運転支援システムが引き起こした悲劇的な事故は、テクノロジーの限界を改めて示しています。運転支援技術は進化を遂げていますが、依然として運転者の監視責任を免除するものではないことが、このケースで明らかになりました。テスラのシステムが運転者に完全自動運転の期待を持たせ、その結果事故を引き起こしたことは、技術に対する過信がいかに危険であるかを物語っています。
問題の本質は、テクノロジーと人間の役割が明確に分けられていない点にあります。
運転支援システムは運転者の監視を必要とし、その理解を深めるための教育と技術的な明確化が必要です。企業は、技術の能力を過大に宣伝することなく、その限界を示すべきです。
解決策として、まず、運転支援技術を使う際のリスク教育を義務化し、運転者にそのシステムが完全自動運転ではないことを強調するべきです。次に、運転支援システムに関する透明なガイドラインを業界全体で作成し、運転者がその責任を理解できるようにする必要があります。そして、企業は過信を招く広告を控え、実際の技術の能力に即した説明を行うべきです。
テクノロジーは便利であっても、使用者の責任を軽視することはできません。この事故が示すように、最先端の技術に対する過信は人命を危険にさらします。
ネットからのコメント
1、自動運転・運転支援システム、これから日本でもこんなのが走り出して歩行者等が轢かれて亡くなるようなことがあったらどう責任を取るのだろう。機械製造を何十年もしてきたが、間違いなく壊れるし不具合は発生するし、初期不良、色々ある。その他では、無人のトラックを連なって走らせるとか聞くが、無人のトラック???そんなのが身近に走ってたら怖くてしょうがないです。
機械の不具合で轢かれたら責任問題は複雑で、裁判は長くなりそうですね。
2、こんな国に車を売る必要はあるのだろうか?たった一回が致命的な命取りになる。安全を考えたら、アメリカに商品を売るのは得策ではない。まだ中国の方がまし。一方、アメリカのボーイング社は、何度墜落事故が起こっても賠償の問題が出ませんね。そこら辺、アメリカの強力なダブルスタンダードがあるのでしょう。
3、自動運転車の事故でテスラに一部責任が認められ、被害者に約360億円の賠償命令が出されました。これだけの高額な賠償は、日本の企業が自動運転システムの開発に慎重にならざるを得ない状況を生み出すでしょう。安全面の課題と責任の所在がはっきりしないままでは、技術の進展が滞る恐れがあります。そこで、日本国内でも事故時の責任や賠償に関するルールをもっと明確にする必要があります。企業と利用者の双方が安心して自動運転技術を活用できるよう、法整備を進めることが大切です。国も海外の動向を踏まえて、迅速かつ適切な法改正を進めるべきだと考えます。
4、一部責任で360億円はアメリカの司法クレイジー過ぎな気がする、このまま日本もということにはならないだろうAIが信用できるのか?という声が多いと思いますが、田舎の方ではもっと信用ならないお年寄りの運転するクルマで溢れていて、本当に危ないので、なるべく早い自動運転車の実現を期待しています
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/280a8034250930b96af52bf7a9b731a2ed9db278,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]