フリーアナウンサーの徳光和夫さん(80代)が、2025年8月2日にニッポン放送の生放送番組に出演し、最近のテレビ番組についての見解を語った。徳光さんは、今週自宅でテレビを視聴した経験から、地上波の民放テレビは70代以上の高齢者層をほとんど対象としていないと指摘。特に民放のMCが非常に早口で話し、視聴者に内容が伝わりにくいと感じたという。
一方で、NHKのアナウンサーはゆっくりと明瞭に話すため、内容が理解しやすく好感を持ったとも述べた。
テレビという公共メディアが、視聴者層の中心を意識しすぎるあまり、他の世代を置き去りにしている現状は異常だ。70代以上が日本の人口の約3割を占める中で、この層を軽視する番組構成や話し方は、公共性を欠いた傲慢な姿勢にほかならない。
本質は「視聴率至上主義」と「若年層マーケティング」の歪みである。企業のスポンサー依存型ビジネスでは若年層を狙うコンテンツに偏りやすく、メディアが本来持つべき多世代共存の責務が忘れられている。
対策としては、①放送局におけるシニアモニター制度の導入、②アナウンサー教育に「伝わる話し方」訓練の義務化、③番組評価に「年齢別視聴満足度」を組み込むなどが必要だ。
メディアが真に社会の鏡であるならば、誰にでも届く言葉を選ぶべきだ。
速さで取り残すより、深さで共に歩む姿勢こそが、信頼される放送の本質である。
ネットからのコメント
1、それは恐らく徳光さんが70代以上になったから実感したことかと。その徳光も若かったときはもっと早口でした。他にも久米宏や黒柳徹子、みのもんた、古舘伊知郎といった昭和の司会者の方々も揃って早口の方ばかりです。いつの時代もテレビは広告主の希望する視聴層に合わせた番組しかやってないということです。
2、地上波は特に出演者、身内で楽しんでる番組が多くなった。MCも自分のトークに酔ってる人がほとんど。それじゃとても観る気にはならないから、他に探すのが新たな楽しみになってます。
3、地上波は確かにそんな感じかもしれません。BSは中高年が楽しめる番組もけっこうあるように感じます。あと、テレビ離れが進んでいるとよく言われますが、情報番組やバラエティ番組などで、人気のスィーツランキング、話題の商品が紹介されると翌日すぐにコンビニやスーパーからその商品が売り切れになります。世間はまだテレビを見ている人がそれだけいるのでしょうね。
4、昭和の終わりから平成にかけて首都圏に続々FMラジオ局が開局してより競争が激しくなった一方、とあるAMラジオ局が中高年向けに演歌やジャズなどの音楽に集中させた番組構成に一変させたことがあるよ。当時としては非難を浴びたけど、今となっては一局くらいそんな局があってもいいんじゃないかな?
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/f31f16919f36b53ab427dae5835579a4d210fccf,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]