サントリーは、2026年10月から新ジャンルの「金麦」をビールに格上げし、販売すると発表しました。これは酒税法の改正に伴うもので、ビール、発泡酒、新ジャンルの酒税が統一されるためです。「金麦」のビール化には、麦芽使用比率を50％以上に増やし、小麦スピリッツの添加がなくなるという製造法の変更があります。価格帯は新ジャンルのまま維持される方針で、ユーザーに経済的にビールを楽しんでもらうことを目指しています。

これにより、縮小が予想されるビール類市場の活性化を狙う戦略です。

サントリーが「金麦」のビール化を発表した背景には、酒税法改正による市場変動への対応があります。この動きは消費者に対する企業の期待と不安の両面を反映しています。特にビール類市場が縮小すると予測される中、サントリーはこれを乗り越えるための創造的な方策を打ち出しています。酒税の統一による負担増が懸念されるため、ユーザーが負担を感じずにビールを楽しめる環境を整えることが求められています。具体的には、価格を抑えつつ品質を向上させる努力が必要です。また、消費者に対するコミュニケーションを強化し、商品の価値を的確に伝えることで、異なる消費層へのアプローチも重要です。このような取り組みは企業の社会的責任を果たすものであり、消費者に対して企業の誠意を示すことができるでしょう。

したがって、継続的な市場分析と柔軟な戦略調整により、変化を迎える市場に積極的に対応する姿勢が期待されます。

ネットからのコメント

1、金麦が第3のビールからビールになるんですね。しかも値段は据え置きに近い形のままで。麦芽比率を50%以上に上げてビールになるのに、値段は新ジャンルのままというのはありがたいです。味の方向性も変えないということで、離れていくお客さんは少ないのではないでしょうか。酒税の改正で発泡酒や第三のビールが値上がりする中、サントリーの試みに追随する企業も現れるかもしれませんね。

2、税率が一本化されたら「節税ビール」というジャンルは物理的に消滅し、あとは味や機能で差別化せざるを得ない。とはいえ全部「ビール」なので、いままでほどの商品ラインナップは意味がなくなるだろう。「金麦」と言うともう長らく雑酒というイメージが定着してしまっているので本物の「ビール」に格上げされたとしても手を伸ばすかどうか・・・同じ値段なら普通にサントリー生を手に取ってしまうかな。まぁあとは味の好み次第か。

3、私は『金麦』ファンです。

私の嗜好では一番合っている。勿論、価格的な面から入ったことは事実ですが、今では価格抜きでも欠かせないかも。一番搾りやエビスも好きですが、個人的にはこの味がビールになっても飲み続けると思う。逆にビールになり、今後もよりおいしくなることを願います。

4、素晴らしいチャレンジだと思います。価格を据え置いてビール化することで、「この値段でビールが飲めるなら、家飲みは金麦がいいね」と、一億総「家飲みなら金麦」を狙っていると思われます。日本のビール市場はアサヒ、キリンで国内シェアの６割を超えています。逆転に向けた一手ですね。⋯ただ、人口減が進んでいること。ソバーキュリアス（飲まない主義）が広がってること。の２つが、売上拡大の阻害要因になると思います。どんな戦略で売上をあげるのか、興味深いです。