2023年12月19日、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は年末恒例の記者会見で、もし西側諸国がロシアを尊重すれば、ウクライナ侵攻に続く戦争はないと強調しました。会見では、NATOの東方拡大がロシアを欺いたとする主張を再度展開し、ウクライナでの戦争を「平和的」に終わらせる用意はあるが、欧米が譲歩しない限り終結は遠いとの見解を示しました。
また、プーチン氏は西側がロシアを敵視していると非難しつつ、ロシア経済の低迷にも触れ、物価上昇と増税を認めました。この記者会見が放送された同日、ウクライナ南部オデーサ州でロシアのミサイル攻撃があり、7人が死亡、15人が負傷したと報告されています。

プーチン大統領の発言は、ロシアの強国主義的な姿勢を改めて表現するものであり、これはグローバルな安全保障体制に大きな影を落としています。ウクライナ侵攻の根本的な原因として、NATOの東方拡大や西側諸国によるロシアの侮辱を指摘するプーチン氏の主張には、一部の論理が欠落しています。この対立の背景には、冷戦終結以降の地政学的な緊張の高まりも無視できません。解決策としては、国際社会による中立的な調停の強化、信頼構築のための具体的な外交対話の推進、そして状況緩和を目指した経済交流の再開が挙げられます。
これらの戦略は、対話と協調に基づく持続可能な平和の実現に役立つでしょう。ロシアや西側諸国が歴史的な不信を乗り越え、新しい国際秩序を築くことが求められています。クレムリンの強硬な姿勢が続く中で、世界は全体として共存と協力の道を模索し続ける必要があります。
ネットからのコメント
1、プーチン大統領は1952年生まれで今年72歳です。プーチン大統領が野心とは別にロシアの安全の為にウクライナに侵攻したのは本音ではあるのでしょう。ロシアは昔からウクライナを犠牲にして難局を切り抜けてきましたしね。今回は年齢的な焦りから、より強硬な手段に出たのだろうと思います。ですが、ロシアの平均寿命は約70歳です。プーチン大統領は政敵を悉く潰してきた上に権力を集中させる為に後進の育成もしませんでした。プーチン大統領の力を受け継ぐ後継者もなく、強力な地盤を持つ有力者もいない状況でプーチン大統領と言う重しがなくなれば、トップの座を争う内戦になる可能性は高いと思います。元々広い国土に多数の民族が住む国です。今回の戦争でもモスクワから遠く離れた土地からの徴兵も多かったと聞きます。
最悪の場合、各民族の独立運動も起き、四分五裂して、ロシアと言う国体を保てなくなるかも知れません。
2、ロシア側は経済が持たないのだろう。4年近くも経済制裁を受けて、ウクライナ側はエネルギー施設を効率よく攻撃し最近ではタンカーを狙った攻撃に切り替えたりとプーチンは影響はないとは言うものの、この季節の関係もありロシア国内の経済は無茶苦茶になっているんじゃないのだろうか。トランプが米国側がベネズエラに対して海上封鎖をした事によって、少なからずも影響が出た筈だ。経済制裁と言えば、トランプがロシア側が和平案を拒否するなら新たな制裁を加える。って言ってはいたがトランプがここで強気な姿勢を貫けるか?無理か。無理かも知れないが、徹底的に経済を麻痺させる事で強いては中国側にも影響が出てくる。中国側の援助が無ければ、ロシア側だけで立ち直る事は出来ない。それだけ今のロシア側は弱体化している。同情の余地は無いが。
3、ロシアを尊重するからにはロシアも西側を尊重しないといけませんよ。ロシアを尊重するのは構いませんが、ロシアはウクライナを尊重しますか?
4、どこをどう読み取ってもロシアに責任があり、尊重すべきところはなく、プーチンが諸悪の根源である事実は揺るがない。『我々は正しい。悪いのはあいつらだ。だから我々のやることは正当で責任はない。』とする姿勢でもって対象相手国を攻撃するのが覇権主義的な独裁国家の論理なので、民主主義国家とはそもそもが相容れない。これは中国も同じ。こうした国に戦争を仕掛けられたとき、『話し合いで解決すべきだ』などという甘っちょろい考えは無意味。我々と奴らとでは話し合いの意味が異なり、前者は停戦、後者は要求だ。だからウクライナとロシアの和平交渉は折り合わない。ロシアにとっての話し合いは『我々の要求を全部飲め』ということでしかなく、文字通り話にならない。じゃあどうすべきかというと、1戦争に勝つ、2クーデターで国が政変、3財政破綻による自滅に絞られる。ロシアの負けパターンは2だが、現状は3の可能性が最も高い。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/1ab08c7843d28fe518ccad4254081935546ef10e,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]