高島屋の業績が好調で、2025年2月期には17年ぶりに売上高1兆円を突破すると予想されている。特に新宿店は1000億円を超える売上を達成し、大阪店、京都店などが好調な業績を記録している。対照的に、電鉄系の西武や小田急などは閉店が相次ぎ、業績は低迷している。百貨店業界全体は長期的に衰退しており、消費者の中間層離れや、富裕層やインバウンド需要に依存する傾向が強まっている。
業界内で「呉服屋系」と「電鉄系」で明暗が分かれ、特に富裕層向け戦略を強化している企業が勝者となっている。
百貨店業界の衰退は、単なる経済の問題にとどまらず、社会全体の価値観や消費行動の変化を反映している。長らく続いた百貨店の栄光を支えた中間層が消え去り、業界の運命を大きく左右しているのは、消費者の嗜好と社会の変化に適応できなかったからだ。特に、電鉄系百貨店が新しい時代に対応できなかったことは、問題の根本的な所在を示している。中間層の縮小と高級化の進展により、業界の二極化が進む中で、依存度の高い高島屋や三越伊勢丹のような企業が生き残るためには、今後も富裕層向け戦略を一層強化しなければならない。たとえ一部の店舗が成功を収めても、業界全体にとって持続可能な未来を見据えた改革が急務だ。
ネットからのコメント
1、この方は不動産業が本職で流通には全くと言ってよいほどの素人。なので比較ももいい加減だし、既に無くなった呉服系百貨店への言及もなければ関西の雄、阪急百貨店へのコメントもない。他業界の方でもよいのでもう少し踏み込んだコメントが欲しいですね。
2、>旧そごう川口店のように、自社で再生できない店舗を他社に売却する事例も相次ぐ。そごうは、元々電鉄系ではありません。また、関西では同じグループとなった阪神百貨店と阪急百貨店がそれぞれ梅田で存在感を示しており、電鉄系=苦境とは言えません。三越は経営不振のため伊勢丹に吸収されていますし、中合は呉服系ですが全店閉店しています。細かく見れば、電鉄系=不振、呉服系=生き残れているのではなく、時代に合わせたテナントを入れたり幅広い業態展開をした百貨店が生き残っており、それをしなかった百貨店が淘汰をされているという現象であり、呉服系・電鉄系という考察の仕方に無理があるように感じます。
3、電鉄系で関西では、百貨店がない南海と、事実上スーパーのような京阪を除くと、近鉄、阪急、阪神となるが、こちらは、梅田・天王寺と、建物の建て替えが既に一段落したのは大きいと思う。
売り場や立地の良さに、長年の実績も大きい。関東の電鉄系は、小田急では建替が先行しているが、関西と比較しても、元々大規模なものでもなかった上、20年前、新宿の小田急でビックカメラをテナント入店させるなど、既に縮小傾向もあった。このため、関東は呉服屋系が元々強かったが、どうしても高齢者層とインバウンドの客足頼みという印象が確かで、若手やファミリー層は大きな消費も少なく、郊外のモールなのだろうか。また池袋、東武は中期的・段階的に今後建替のようだが、問題は西武である。改装をしても無理があり、根本的な建物の建替が必要だろうと思う。
4、百貨店はデパ地下から化粧品、靴、洋服、子供服、文房具、本屋、レストランまでなんでも揃っていて屋上には小さな遊園地があって家族のニーズを満たすちょっと特別な場所でした。専業主婦だった母や叔母は子供を連れてしょっちゅうデパートをぶらぶらしていた記憶があります。今は少子化や共働きなど家族の在り方や生活スタイルが変わったしネットでなんでも買える時代になったのでユニクロやノジマ、カルディなど日常使いの場所に変貌したのではないかと思います。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/f70175bc98ba2ceb41b02627ed3e93ee72a3926c,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]