お茶の水女子大学は、2023年4月ごろ、30代の講師が学生に対してアカデミック・ハラスメントを行ったとして、戒告の懲戒処分を下しました。具体的には、学生を一方的に非難したり、指導を大幅に縮小するといった発言を繰り返し、精神的苦痛を与えたとされています。学生は大学のハラスメント相談窓口に相談し、大学側が調査。講師は非を認め、「学生対応に至らない点があった」と述べました。
講師は今後、教育・研究活動を継続しながら、「行動改善プログラム」を複数回受講する予定です。
本件は、教育機関という学びと成長の場において、立場を利用した一方的な権力行使が行われたという深刻な問題だ。学生の心を追い詰める言動が、指導という名の下で正当化される構造自体が異常である。
背景には、指導者への評価や監視体制の欠如、被害者の声が制度的に軽視されやすい環境がある。大学側は今回、処分を公表したが、「戒告」のみにとどまった点には疑問が残る。再発防止には明確な行動が求められる。
まず、1)ハラスメントに対する第三者による定期的なモニタリング制度の導入、2)講師昇進・契約更新に学生からの評価を反映させる仕組みの構築、3)相談窓口の独立性と被害者の保護体制の強化が不可欠だ。
教育は信頼の上に成り立つ行為である。
その信頼が一度でも裏切られたとき、学生の未来と尊厳は深く傷つく。大学がこの問題を本質から見つめ直すことなくして、真の教育環境は築けない。
ネットからのコメント
1、大学教授、特に国立大学では、社会に出たことのない、ずっと大学にいる人が殆どです。 しかも、勉強が研究という仕事になっていますので、少し偏屈で変わった人も多いです。 教授職に教員免許は必要ありませんし、教育者と云うより学者としての意識が強いのです。昔は教授と崇められ、それが許されていたのですが、大学が教育というサービス業の色合いが強くなり、社会通念も変わってきた事から、それに合わなくなっている人もいるのですよね。 学生も、社会の見る目も変わって、こういう事が表に出て来ているということは、内部も変わってきているということだとも思います。まぁ、分野によっては進んでない所もありますが…
2、大学の先生には性格に難がある人もたくさんいると聞きますが、もし学生の不備を指摘しただけでパワハラになる可能性があるのであれば、指導を乞うてくる(批判を受け入れる覚悟のある)学生だけ指導するということになると思います。
そうでない学生にはハラスメントを恐れるあまり適当に褒めて、結局能力が伸びず終わりということになるかもしれません。ますます学生自身の姿勢や自主性が重要になってくるかもしれませんね。
3、人格を攻撃したのではなくて研究上の不備を指摘しただけならハラスメントではないはずなのだが、最近は定義がほぼなくなって、学生に対するネガティブな反応は全てハラスメントになった。
4、大学教授や教員は、人間性が問われる人が沢山います。この20年余り、学生へのパワハラやアカハラの問題自体を認識していない教員は依然として多すぎます。私が大学院にいた時、学部の時のゼミの指導教授と違った教授につく事になりました。しかし、その教授は講義で30分遅れは当たり前で、月に一回は理由のない休講があり、大学院生なら、自分で全部調べて書いてこいと高圧的な人間でした。学部生や大学院生はどこまでが指導なのか、ハラスメントなのかを十分認識出来ない部分があります。教授にしても、ハラスメントで言った訳でないと学生や他の教授や事務員に言い訳していますが、その教授は在職して20年同じクレームを言われ続けても認めません。
気にいらないと、論文発表はさせない、学位論文は自分が気にいる文章になるまで通さない、予め学生を留年覚悟で指導している教授までいます。しかし、定年退職後は誰にも相手にされません。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/2a372d46e20fdb3605def684451a24c62c9d2d6d,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]