日本ペンクラブは7月15日に、政治活動における選挙運動と絡めた外国人への偏見を広めるデマが社会を壊すとして、緊急声明を発表しました。声明発出の背景には、情報に基づかない「排外主義」が危険な広がりを見せ、その根底には「貧困」があるとの認識があります。参院選期間中の一部政党による外国人へのヘイト的主張に対し、直ちに対応するためにこの時期に発表されたことが意義とされています。
会長桐野夏生氏は、表現の自由が守られなければ、その上に立脚する平等社会は成立しないと述べています。
現代における「排外主義」の台頭は、日本社会における貧困や不満が影響している。この問題の根源には、社会的弱者に対する過度な攻撃が見られる現状がある。制度の欠陥としては、政治的リーダーシップが不足していることや、情報が正しく伝わらない環境が問題だ。解決策としてまず、教育の充実による国民の情報リテラシー向上、次に、社会福祉制度の見直しによる貧困層の支援、そして、政治家が積極的に誤情報を排除する姿勢が必要だ。私たちの社会が本当に平等と共存を目指すならば、偏見に基づく誤解は根絶されなければならない。真の表現の自由は、すべての人が尊重される平和で公正な社会の上でのみ成り立つことを忘れてはならない。
ネットからのコメント
1、日本ペンクラブが参院選に合わせて「排外主義的言論」を批判する声明を出したのは、一見人道的に見えるが偏った政治的発言ですね。「違法外国人ゼロ」「日本人ファースト」といった主張は差別ではなく国民の切実な懸念の表れであり、それを排外主義と断じれば健全な議論を封じ、表現の自由を損なう。さらに、自らは表現の自由を掲げながら異論を「デマ」や「ヘイト」と決めつける姿勢こそ、言論空間を狭めることに繋がると思います。
2、排外主義の原因を“貧困”だけにするのは短絡的だと思います。治安や文化摩擦への不安もあるのに、それを無視してはいけません。参院選の最中に文学団体が政治色の強い声明を出すのも公平性を欠くのでは。外国人犯罪をすべて“デマ”と決めつけるのも極端ですし、現実の問題に向き合わなければ説得力がありません。“炎上覚悟”と強調するより、冷静で具体的な提案をしてほしいです。
3、日本ペンクラブのように日本人の日本人への敬意が不足する状況が自身、会員の減少と高齢化、衰退へと向かう原因だと思います。日本の文系知識層のリソースは文筆ではなく漫画やアニメ、音楽に向けられていると思います。
世界で異次元の人気を持つストーリーと作品を供出する日本のアニメや音楽に人の能力が集中していってますね。先ごろの芥川賞・直木賞該当作品なしの事態もそれを表していると思います。文学作品はどうしても世界的なウケを意識するあまりリベラル傾向に傾きますが、根底に自国のアイデンティティあってのリベラルであることを意識すべきでしょう。「ペンは剣より強し」といいますが、そのペンが自分たちの立場に奢ってしまっては元も子もないでしょう。「何を大事にし何をやるべきか」を考えなおす時期ではないでしょうか。空中に咲いた花は根から養分が吸えないので、枯れるだけですよ。
4、移民問題など話題になると、論点がどうしても排外主義に持っていかれる傾向に違和感がありますね。欧米が移民で苦しんでいることと正面から向き合った議論が不足している気がします。 本来なら、どの範囲・どの規模なら持続可能か、違法滞在をどうするかといった現実的な問いを立てたいと訴えているのに、日本の議論ではそれがすぐに「差別か、リベラルか」という枠組みに回収されてしまうような。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/942cd6a5a5a760f2505ad4ab8b40bfd388bcc819,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]