【事件概要】
2025年8月2日、実業家である西村博之氏(ひろゆき)がSNS「X」で、自民党の高市早苗氏が過去に「米連邦議会立法調査官」と名乗っていたとする画像を紹介し、その肩書きに疑義を呈した。アメリカでは原則、連邦公務員はアメリカ国籍保持者に限られることから、ひろゆき氏は「二重国籍か経歴詐称ではないか」と指摘。
この肩書きは過去にも著書やテレビ出演で使われており、2016年には高市氏が「コングレッショナル・フェロー」の訳語だと説明し、詐称を否定していた。現在の公式サイトでは「Congressional Fellow」と表記されている。
【コメント】
政治家が過去に用いた肩書きに疑義が持たれること自体が、政治と市民の信頼関係の弱さを象徴している。特に「米連邦議会立法調査官」という言葉は、いかにも公式な職位を連想させ、一般市民に誤認を与える表現だ。これは単なる言い回しの問題ではなく、政治家が「どう見られたいか」を操作する行為であり、有権者を軽視している証左である。
本質的な問題は、肩書の曖昧さを意図的に利用しながらも、それを明確に説明・訂正しようとしない政治文化と、それを追及しないメディア、制度の甘さにある。
これを防ぐには、①政治家の肩書き表記に対する明確な基準の法制化、②公的人物の経歴チェックを担う第三者機関の創設、③報道機関によるファクトチェック義務の強化が必要だ。
「誤解を招くつもりはなかった」という常套句では、もはや市民の納得は得られない。政治家の言葉が信頼の礎である以上、説明責任と誠実さを欠いた言動は、民主主義そのものを腐食させる毒に他ならない。
ネットからのコメント
1、確かに昔、元米連邦議会立法調査官と肩書きにあった。「このくらいの浅い経歴でもそんな仕事ができるのか」と思った記憶がある。自らアタックして飛び込んだのか、送り込まれたのかは知らない。昭和時代は、海外の肩書きが日本人にはたいていバレないからカイロ大主席とかなんでも書けてた時代。高市さんの真偽は知らないが、今は見抜いた人に徹底的に調査され発信されてしまうので誰も肩書きを誤魔化せない時代になった。
2、昔、高市さんが司会のワイドショーのアシスタントが蓮舫さんとコンビで番組をやっていた。とても知的な番組で政治ネタも多く取り扱っていた。番組を見てる限り仲は良さそうだったが、コンビは似るもんですね。
3、たしかに「調査官」と訳すと公務員を想像してしまう。実際は公務員などではなく、「研究員」とか「特別研究員」と訳す方がより相応しいようだ。伊東市長の経歴詐称は酷いが、そこまでは行かないような気がする。ただ、正確ではない。自分の経歴を誇大に見せたいのは右左を問わない。ただ、鼻っ柱の強い高市氏が非を認めるとは思えないが。
4、米国連邦議会Congressional Fellowってざっくりいえば研修とか人材育成プログラムみたいなもんだから「調査官」という訳語には絶対にならない。経歴詐称と言われても是非もない。「訳語」というのなら今でも堂々と使えば良いところCongressional Fellowと書き換えているのはヤマシイところがあるからだろう。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/45a253272badc4471d0a2ec4c186af2846768080,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]