2023年7月30日、防衛省は自衛隊の観閲式を中止することを発表した。この決定は、安全保障環境の厳しさに起因し、特に中国との緊張が原因とされる。6月には中国の空母「遼寧」と「山東」が日本のEEZ内で演習を実施し、日中間の軍事的緊張が高まったことと関連付けられる。このため自衛隊は忙しく、観閲式を行う余裕がないとされている。
過去には観閲式は年1回の負担軽減のため、1996年以降3軍合同から個別開催に移行していたが、今後の中止によりさらに日中関係の緊張が強調されている。

この状況を踏まえると、防衛省の決定は日本の安全保障の深刻な現実を浮かび上がらせています。観閲式が中止される背景には、まず中国の軍事的動きへの対処が急務であることが挙げられます。自衛隊の業務が激務化し、セキュリティ上の必要に迫られているこの状況は、国防の現実に迫るためには、軍備の見直しと防衛強化が急がれることを示唆しているからです。
さらに、単なる形式的な式典の中止が意味するのは、想像以上の不安が防衛現場にのしかかっていることです。今後の対策としては、まず第一に、日中間の外交ルートを再評価し、地域安定のための対話の強化が不可欠です。次に、自衛隊の労働環境の改善と人的リソースの補充が急務です。
最後に、同盟国との協力をより一層深め、国際的な安全保障環境の再構築が必要不可欠です。
日本の防衛方針がこのまま放置されることは、日本の未来の安全に対する無策であり、中長期的な視点に立ち戻るべきです。軍靴の音の遠ざかりは、ただの幻想であることを肝に銘じ、真の平和実現に向けた道筋を再構築する覚悟が問われています。
ネットからのコメント
1、“軍靴の音が聞こえる”のが、防衛のために自衛官たちが隊列を作って行進している音だとまだましだが、「相手国兵士」の“軍靴の音が聞こえる”ようではもうおしまい。左巻諸君は、自衛隊の軍靴の音すら気に食わないようだが、その次に訪れるかもしれない敵国兵士ついては考えない。専守防衛のなかで広い列島と海域を守る自衛官や海上保安庁、予算が増額されるようだが、彼らの「名誉」も高めて欲しい。
2、「観閲式」の訓練に充てる時間があれば、「有事」に備える訓練に充てるべき、と云う、極めて常識的な考えに基づくものでしょう。それだけ、我が国を取り巻く安全保障環境は緊迫化していると理解すべきであると思います。
3、災害派遣からスクランブル、宇宙軍やサイバー攻撃の対処まで、自衛隊は忙しい。
隊員の高齢化、装備の老朽化、世界情勢は自衛隊の限界を超えつつある。厳しい環境にあると思わざるを得ない。防衛予算の増額も致し方ない。
4、その通りだね。軍靴の音が聞こえるというのは、もう自衛隊のことではなくて人民解放軍のことを言うのが適切だと思う。防衛費増額してしっかり守れる体制を作らないと、仮に台湾侵略が起きた際に尖閣諸島や宮古島、石垣島、与那国島が橋頭堡にされてしまうことは否定できない。人民解放軍が台湾侵攻と同時にこれらの島に軍艦で乗りつけ、部隊展開されてから慌てて総理が遺憾砲発射とか、話せば分かり合えるからと会談を要求したって何の意味もない。必要なことは、これらの島を守り切れる武装をし、勝てないまでも大きな損害を出させて目的を果たせない状態に追い込むことを容易に想像させ、侵略を思いとどまらせること。これに尽きる。戦わずして勝つには、相手に侵略させない状況を作る事。今これだけ台湾有事が公然と懸念されてるのは、自衛隊の武装が圧倒的に足りてないからということになるだろうね。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/9a87a4f8b002518d24dffaaea559a08a5aa8146f,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]