甲子園球場で8月17日に行われた第107回全国高校野球選手権大会の第12日目、第1試合で仙台育英高校と沖縄尚学高校が対戦しました。名門同士の激戦は9回まで決着がつかず、延長に突入しましたが、最終的に仙台育英が3-5で敗れました。試合後、仙台育英の須江航監督は沖縄尚学の選手を称え、拍手で送り出しました。その振る舞いは「グッドルーザー」としてネットで感動の声を集めました。

須江監督は、「優勝だよ！」と勝者を称賛し、聖地を爽やかに去り、観客からも大きな拍手が送られました。

須江監督の姿勢に対する感動は、一つのスポーツマンシップの象徴です。試合に負けたにも関わらず、対戦相手を祝福する態度は、まさに彼の人格を顕著に示しています。このような振る舞いは、単に彼自身の人間性を超えてスポーツ全体の精神が問われる瞬間です。敗北は痛みを伴うことですが、その痛みをチームや個人が自身の成長に変えられる姿を示してくれました。私たちは、時には結果よりも、その過程と人柄から学ぶことがあることをこの試合を通じて知りました。努力の価値や勝敗を超えた関係の深さを大切にし、自分だけでなく周囲に示すことができる須江監督のような指導者は、スポーツ界の宝物であり、未来の指標として輝いています。

彼の姿勢こそ、真の勝者の姿と言えるでしょう。

ネットからのコメント

1、たまたまだけど、仙台育英が一塁側で良かった！去年の早実・和泉監督のように、ステキな光景を見れたから☆仙台育英が退場する時の球場全体からの割れんばかりの大拍手が全てを物語っている。須江監督が監督である限り、仙台育英はまた応援したい！

2、須江先生が就任して、本当に仙台育英のイメージが変わりました。この方の言動は監督である前に、高校教諭である事を感じさせます。そして、自チームのみならず、対戦相手や関わった全ての高校生に対してのリスペクトが伝わってきます。「高校野球って良いなぁ」と思わせて下さる大人の存在は貴重です。今大会、色々とあった中で特にその思いが印象的でした。

3、須江監督もですが、最近の甲子園に出場してくる高校の若い監督さんは人格者が本当に多い印象があります。今までの方々を否定するつもりは一切ありませんが、監督も選手も本気で闘い、負けて心底悔しく相手をリスペクトする余裕もない中で、その感情をしっかり賞賛と次を見据える気持ちに変換できる事って、最高の教えだと思います。

須江監督に指導された選手たちは、社会に出ても挫けない力を身につけているんだと思うと羨ましいです。

4、本当にこの須江監督は人格者。島根県の野球指導者の講演に行った時、今大会にも出場していた開星高校のヤクザ監督こと野々村監督が一生懸命熱心にメモを取っていた姿を見て後にこれまで実績を挙げられた方なのにこのように学ぶ姿勢は私も勉強になりました相手を称えるコメントをしていたと聞く。