ホンダは2021年に三部敏宏社長が「2040年までに電動化率100%を目指す」と宣言しましたが、2025年5月にはこの戦略を修正することになりました。当初、ホンダは欧州市場に小型クロスオーバーBEV「e:Ny1」、中国市場に「イエ(Ye)シリーズ」を投入したものの販売は振るわず、大敗北を喫しました。これにより、投資額の縮小や工場稼働の先延ばしを決定するなど、電動化の方針を見直す結果となっています。
しかし、業績面では成熟技術を活かした新興国向け二輪車の好調が支えとなり、表向きは堅調に見えます。ただ、技術やビジネスの先進性には課題が残っています。
ホンダの現状は、電動化への舵取りが思うように進まない典型例と言えるでしょう。2040年までの電動化目標は、積極的な挑戦として歓迎されるべきものですが、その途中での戦略修正は、方向性の曖昧さとリーダーシップの欠如を示しています。背景には明確なビジョンの欠落、経営層の計画実行力不足、特に新ビジネス創出における組織的な支持体制の欠如があります。これを乗り越えるためには、まずは経営体制の見直しが不可欠です。具体策として、内部のアイデアを吸い上げる仕組みの導入、人材多様性の強化、新規プロジェクトに対する明確な資金配分の策定を提案します。時代の変化に対応し、再び先駆者としての地位を確立するためには、組織文化そのものを刷新し、上意下達から創造性の高い組織への転換が求められます。
ネットからのコメント
1、毎年節電要請が出る日本でBEVが主流になるとは思えない電力をどうするのか?日本では新たな原子力発電所が期待できないので化石燃料に頼るしかないノルウェーのように水力発電が出来る上に化石燃料を輸出出来る国なら良いしかし日本では再生可能エネルギーでは電力は到底賄えないホンダは今からでもガソリン車に方向転換するべきだと思う
2、絶対に無理だと素人ながら呆れている 案の定 ヨーロッパでもひずみが出てきているし 中国では廃車の墓場があっちこっち 世界的には 数々のレースが、廃止や縮小どころか益々盛ん 大型で大排気量の新車もどんどん世に送り出され、こぞって高額車に飛びつく ますます「カーボンニュートラルは出来やしない」と思っている
3、なんだか、悪い様なことしか書いてないなこの記事。たしかに本業の四輪が心もとない。SDVとか自動運転とか大丈夫かなと思う。しかし、あのスペースXが何回も失敗してやっと成功したロケット回収技術をたったの一回で見事着地に成功して回収させたのには、びっくりした。ジェットも発売してまもなくトップシェアじゃないですか!がんばれ〜
4、HONDAはもともとから純然たる二輪メーカーですよ。世界シェアでも圧倒的です。4輪はF1のイメージも強いですが欧州貴族から四輪での圧勝など事あるごとにルール変更されてばかりでうんざりしたはずです。なのに電動化に舵取りしたから足並みがズレたとは思います。4輪は安くてある程度の性能があればヒットしちゃうので、中国勢とまともにやりあうのはリスクが高いとも思います。二輪とHONDAジェットの2軸でやっていくのがいいと思います。4輪を見捨てろと言ってるのではありません。言い方が難しいですね。頑張って頂きたいです。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/57be1e7ca0856505ad76e3ab96eb2e1cdfbca565,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]