事件概要
2025年8月3日まで開催された「第34回全国高等学校漫画選手権大会(まんが甲子園)」で、最優秀賞に選ばれた作品が失格となり、最優秀賞が「該当なし」になった。この失格の原因は、受賞後に類似作品の存在が確認され、審査規定に違反したと判断されたため。
主催者は、規定に反する作品を審査対象から除外できなかったことを重く受け止めていると謝罪。また、SNS上では「パクリ」との批判が上がり、誹謗中傷を控えるよう呼びかけが行われた。知的財産権に詳しい弁護士は、冷静な対応を促した。
コメント
この事例は、競技やコンテストにおける規定の厳格さとその運用の重要性を浮き彫りにしています。主催者が作品の類似性を問題視し、規定に従い失格としたことは理解できるものの、審査の過程で事前に異常を発見できなかった点には疑問が残ります。この問題の本質は、審査基準や監視体制の甘さにあります。これを改善するためには、事前の審査を厳格化すること、過去の作品や類似作のデータベースを活用すること、さらに監査担当者を増員するなどの対策が求められます。
また、SNSでの誹謗中傷の問題は、創作活動をする者にとって深刻なダメージを与えかねません。ルールを守ることは重要ですが、その適用には柔軟さと慎重さが必要です。
ネットからのコメント
1、アニメ専門学校の漫画科に通っていたことがありますが、生徒の中には平気でコンセプトをまるパクリしてキャラだけを変えて自分の作品!と言ってる人がかなり居ました。本人達は悪びれも無く、創作を「自分ならこうする」に置き換えてる人が多かったですね。同人誌感覚で学んでいると言えば分るでしょうか?学校側がしっかり教えていない側面もありますが、すでに多種多様な漫画が世に出ているため全てが完全なオリジナルと謡うには厳しい時代かもしれません。ですが先駆者に敬意を払うことは、どんな世界だとしても重要だと思いますし、そんな中でも苦労して楽しむ事を目指す大会であってほしいと思います。
2、その場でネタが浮かばず悩んだ末に前に見た漫画を思い出して描いたというところかまあすぐ失格になって良かったよ地元テレビでニュースになって取材きた可能性あるし報道後にこんな理由で失格となったとなれば後々気まずいでもネットで拡散されて知ってる同級生は多いだろうから彼らは新学期登校するのはきついね
3、漫画ほど世の中に出るもの出尽くしたものはないんじゃなかろうか。作風や設定は勿論だが、キャラデザインだって自分が意図していないところで誰かのデザインと酷似してしまうこともあると思う。本来の自分の持ち味も掲載するならこうした方がいいと担当から言われて変える人もいるし、素人目にしても本当に難しい職業だなと思う
4、弁護士解説のお約束として、アイデアは似ていても著作権侵害にならない云々がここでも出ているけど、実際に知財業務にあたっている弁護士であれば、現実の社会ではアイデアの域で係争が起きたり、紛争を事前予防するために承諾を得るなどしてると知ってるはずだがなあ(実際、ある作品のアイデアを援用した類似ネタの書籍が回収になったり、ある作品の内容が変更したりクレジットの改変が発生してる)あと、トレースパクリは著作権侵害に該当しないとも書いてるけど、法律論として抵触しないだけで、他人の創作に乗っかってる場合は他人の創造性に対する不適切な行為と見做され得る。つまり、法に触れないと不適切行為性は両立する。ハラスメントやイジメの多くが法律に触れないが問題になり、排除の対象となるのと構図は同じ。
まあ、法律家として概括的で一般論的な法理で語るのは判るけど、鵜呑みにしちゃう人が出てくる懸念があるよ
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/47ca3db26b674336aab92f291afe1473a5e9b96e,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]