イスラエルのネタニヤフ首相は5日、パレスチナ自治区ガザにおける新たな戦略を協議し、全面制圧の可能性を検討していることが報じられた。会談は約3時間行われ、軍参謀総長が作戦継続の選択肢を提示。7日午後6時(日本時間8日午前0時)に閣議で最終判断される見通し。イスラエルは2005年にガザから撤退したが、右派はこれがハマス台頭の要因と指摘。
2日にはハマスがイスラエル人質の衰弱映像を公開し、国内外で衝撃と非難が広がった。パレスチナ外務省は国際社会に即時介入を要請している。
この動きは軍事力に頼った解決志向の典型であり、事態を一層深刻化させかねない。全面制圧は短期的には軍事的優位をもたらすかもしれないが、民間人犠牲の激増、地域の反発、長期的な占領コストを招くのは必至だ。問題の本質は、武力の応酬が続く限り根本的解決は不可能という現実にある。必要なのは、第一に即時停戦と人道回廊の確保、第二に国際監視下での捕虜・人質交渉、第三に中立国主導の和平交渉再開だ。力による支配は、対話による共存の道を永遠に閉ざす。いま求められるのは、銃口ではなく言葉を武器とする勇気だ。
ネットからのコメント
1、イスラエルのこれまでの行動を見ていれば全面制圧を考えていたのは想像できましたね。
他の何かの記事で見ましたがハマスというのが組織というより思想に近いものなので根絶は難しい、という内容だったと思いますが、全面制圧したところで今回のイスラエルの虐殺をみればパレスチナ人のイスラエル人の恨みはより一層深いものになったかと思いますので争いがなくなることはまずないのではないかと思います
2、ジェノサイドを行おうが、不法占領を続けようが、他国の首都を攻撃しようが、イスラエルはこれまで一度たりとも制裁を受けたことがありません。であるならば、「ガザ併合は行われない」と考える方が不自然でしょう。イスラエルをここまで増長させてきたのは、拒否権を行使し、軍事支援を続けてきたアメリカです。1948年、イスラエルは、現在ガザで行われているような非人道的行為によって難民を発生させながら建国されました。国連加盟にあたっては、①アラブ国家の設立と②難民の帰還が条件とされましたが、一度たりとも履行されたことはありません。イスラエルとは、国際法違反が一貫して黙認され、国際規範を無視してもシオニズムの実現が容認されてきた国家です。
一方で、その被害者(難民とその子孫)には、国連などによる合法的な実効性ある抵抗手段がありません。
3、パレスチナが国家認定される空気が出てきているので、完全制圧してしまおうという事なんでしょう。ジェノサイドのみならず、不法占拠までしてしまう。イスラエルはロシア以上にとんでもない国で制裁されてもおかしくない。アメリカ経済界がイスラエルに支配されているから何も言えない。民主主義とはなんなんだろう。
4、イスラエルは既にアメリカのコントロール外にあるといえます。アメリカの仲介で成立した停戦合意は一方的に破棄し、アメリカと核協議中のイランに先制攻撃し、アメリカが制裁解除したシリアに侵攻しています。先日、トランプ政権は「イスラエル企業をボイコットする州や自治体は連邦災害対策予算を配布しない」とし、アメリカ国民の生活よりもイスラエルへの忠誠を大事にするのかと国内から多くの批判がありました。※これは2日後に撤回されました。アメリカはまるでイスラエルに頭が上がらないように見えます。アメリカファーストとやらはどこへ行ったんでしょうか?
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/7201f91525a2bfc8d73661ee35520af6af82faaf,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]