今年6月、山形県酒田市の寺院の床下に入り込んだツキノワグマが捕獲され、山間部に放されたものの、10月に秋田県横手市の民家近くに再び出没しました。酒田市で捕獲時の体長は96センチ、体重32キロで、親離れしたばかりの雄として麻酔で眠らせた上で放獣。10月24日には横手市で目撃され、市の対策本部の設置後、猟友会が駆除を実施。この時点で体長120センチ、体重推定50キロに成長していました。
タグを確認し、再度同じクマであることが確認されましたが、人里に現れたことに関係者は残念とコメントしています。

捕獲されたクマが再び人里に現れ、最終的に駆除された一連の出来事には、重大な問題が潜んでいます。まず、野生動物管理の不十分さがあります。クマを自然に返す選択肢は理解できますが、システムとして効果的な追跡や生息環境の確保が不十分だったのではないでしょうか。さらに、地域住民の安全を確保するための仕組みが十分とは言えない現状が浮き彫りになりました。問題解決には、まず捕獲動物のより精密な追跡システムを導入することが必要です。加えて、生息地の環境管理を強化し、人間と動物の間に確実な距離を設けることが求められます。さらに地域住民に対して情報伝達と教育を行い、危険への意識を高めることも不可欠です。
放任された管理がもたらす危険性は、私たちの社会全体の安全に潜む見過ごされたリスクであり、早急な対応が必要です。
ネットからのコメント
1、熊は学習能力が高いので、一度人里へ降りてきて生ごみを食べたり柿を食べたりするとそれに執着し再び訪れる。なので人里へ降りてきて捕獲した熊は残念ながら駆除しかないと思います。熊は人間が考える程、我々人間の事は思ってないです。共食いもするしやはり猛獣。
2、「残念だ」で片付けるには、あまりにも人為的な結末です。住宅街の寺に居座ったクマを捕獲し、耳にタグを付けて山に放てば解決――そんな楽観的判断のツケを払ったのは、結局クマの命と地域住民の不安でした。人里に侵入した個体は、人間の生活圏を「安全で餌のある場所」と学習しています。それを考慮せず、十分な追跡管理もなく放獣した時点で、再出没は想定内だったはずです。結果として県境を越えて再び現れ、最終的に駆除されるのは、共存でも保護でもなく、ただの場当たり対応です。感情的に「かわいそう」「殺すな」と言い、行政は「できることはした」と言う。
その間で、最悪の結末だけが繰り返される。共存を掲げるなら、現実から目を背けた理想論ではなく、厳しい選択を含めた一貫した管理こそが必要だと思います。
3、人里に来た熊はいくら山に返してもまた人里に来るとわかりました。人里に来た熊はやはり人命第一ですから駆除した方がいいと証明されました。躊躇なく駆除をお願いします。
4、6月ではまだ今の状況を予想できなかったでしょう。しかし放獣されたクマが他地域で捕獲されたり、再び市街地に出てくるということは調査でもしばしば見られること。駆除一択しかありません。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/f37f161ec362da43b227467112957ae80a956f41,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]