事件概要
2025年8月、北海道のエゾバフンウニが記録的な不漁に見舞われ、ウニ丼の価格が高騰しています。特に余市町のウニ丼専門店では、エゾバフンウニを使った丼が2万2000円に達することもあります。原因としては、過去数年の漁獲量減少と、2024年の漁獲の9割がキタムラサキウニであったことが挙げられます。また、近年の記録的な暑さによる海水温上昇が影響し、エゾバフンウニの生息環境が悪化。
これにより、漁業者は稚ウニの放流を行うなど、栽培漁業に依存しています。海藻の減少や外敵の影響も大きく、今後の展開に対する懸念が強まっています。
コメント
この問題は、漁業と自然環境が交わる深刻な課題を浮き彫りにしています。エゾバフンウニの高騰は、単なる一時的な価格上昇ではなく、海洋環境の変化に伴う現象です。特に、温暖化の影響で水温が上昇し、冷水を好むエゾバフンウニが生息できる場所が減少しています。また、海藻の減少によりウニの餌が不足し、さらにその影響が漁業に跳ね返っています。この状況は漁業者だけでなく、消費者にも直接的な影響を与えています。
解決策としては、まず海水温の上昇を抑制するための温暖化対策が急務です。加えて、ウニや海藻の生態系を守るための環境保護活動を強化し、自然環境の再生を図るべきです。さらに、漁業者には持続可能な漁法の導入を支援し、栽培漁業の研究と拡充が求められます。このような対策が講じられなければ、ウニをはじめとする海産物はますます貴重で手に入りにくい存在になってしまうでしょう。
ネットからのコメント
1、このひどい磯焼け状態で放流(豆まきみたいに磯に稚ウニを撒く)しても、結局は実入りの悪いウニを増やすだけだと思います。ウニの放流事業が道内各地で伝統的なイベントと化していて止められないのだと思います。むしろ、磯焼け状態が改善するまでは、陸上養殖するくらいの覚悟が必要でしょう。
2、温暖化による海水温の上昇が要因ならば、餌の昆布にとって生育に適さない環境ということだから、ウニをいくら放流したからといって漁獲量が回復するとは思えない。
3、一度ですか、ウニや秋刀魚も獲るのを10年間やめるべきだと思います。生物にはサイクルがあります。現在はそのサイクルも正しく回っていません。生態系を元に戻さないと、回復することはありません。確かにウニイクラ丼は美味しいです。私も過去に青森県で食べたウニイクラ丼の美味しさに目を丸くしたものです。ですが、それとこれは別。乱獲をやめない限りは資源が元に戻ることはありません。温暖化や様々な自然の変化がありますが、人為的な問題による変化に対しては真摯に向き合う必要があります。
4、父親の出身が日本海側で海まで走って10秒みたいな場所なんだけど、30年前の子どもの頃と比べて昆布が激減しています。子どもの頃は浅瀬でも雑草のようにワサワサ生えててウニは2mくらい行けばゴロゴロしてました。今は全然昆布生えてません。昆布が増えなきゃウニも増えんと近所の漁師のおじさんが昔言ってたけど、昆布はどうすりゃ増えるんですかね。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/1a9fb984728f8f5d07de7be7539a540d5a838346,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]