参議院選挙で大敗した自民党に対し、退陣要求が高まる中、参政党が躍進し、議席数を1議席から14議席に増加させました。この結果、参議院で15議席を確保し、懲罰委員長ポストが割り当てられることが決まりました。参政党が掲げた「日本人ファースト」のスローガンには支持が集まりましたが、同時に差別的だとの批判も受けています。同党が提案した新憲法構想案の内容には、国民要件として「日本を大切にする心」を基準にする条文が含まれており、その定義の曖昧さや、「国民主権」の否定について論争を呼んでいます。
また、憲法改正を目指す「創憲案」の提案は、現行憲法の改正手続きに基づくものではなく、実現不可能との指摘が専門家から上がっています。
参政党の新憲法案には、国家主権や国民の定義に関する曖昧な表現が目立ち、政治的な懸念を生んでいます。特に「日本を大切にする心」の定義が不明確であり、具体的な基準が欠如しています。これは憲法改正という重大な問題に取り組む政党としては、あまりにも不十分と言わざるを得ません。また、国民主権の否定という部分が、現行憲法における基本的な価値観に対立するものとして、多くの批判を引き起こしています。このような提案をするならば、単なる空論に終わらないよう、より具体的で現実的な議論を行うべきです。
さらに、「創憲案」に関しても、実現性に疑問が呈されています。日本国憲法の96条の改憲手続きを無視し、憲法を全面的に入れ替えるという主張は法的に不可能であり、政治家としての責任感が欠けていると言わざるを得ません。
もし本気で新たな憲法を創るのであれば、実現可能な枠組みを提供し、国民と真摯に議論を重ねるべきです。
ネットからのコメント
1、「日本国憲法 第九十九条 天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。」一国民にはこの義務は課されませんが、国会議員には擁護義務があります(憲法が権力を縛るものであるというのもこういうところ)(候補者なら構わないが)その国会議員が全面改定しようと言うのは擁護する義務を果たしてい無いとも。この条文は権力者側に都合よく変えられないためのものとも言えますが、この「創憲案」は見事に「権力者側に都合の良い」内容になっていますからね。
2、単なる売名行為にすぎず間違っていようがもっともらしい発信をすることで支持者を増やす作戦だと想像出来るが、もし本当にそう考え発信をしているなら無知で思いつきの政治ごっこ程度と捉えられてもしょうがないですね!憲法や現行の法律に照らし合わせせても矛盾が先行してしまう、最たる矛盾は非核三原則の理解と解釈だと思います。
3、これはその通り。神谷さんは本気じゃ無い。本気なら批判されても譲れないと主張するこだわりが見えるものだ。が、例えば国民主権の件にしても「心配なら書けばいい」と、2年かけて作った草案にもかかわらず、簡単に譲っているこれは草案作成そのものが内部の支持者向けのメッセージだからだ。支持者にすごいと思わせられれば、目的は達成しているのだ。
4、神谷代表って、関西大学の法科大学院を修了しているらしい(司法試験は受けていないみたいだが)ということは、一定程度法律的な素地がある。法律の勉強をして、それであのアイディアを出してくるのは非現実的。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/82b63839f92105fb20fbc400bfeab36ca8ddc373,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]