トランプ米大統領は2025年8月1日、米労働省労働統計局(BLS)のエリカ・マッケンターファー局長を解任するよう指示した。この発表は、同日発表された7月の雇用統計を受けたもので、雇用者数の増加が過去3ヶ月で急減速したことを示していた。7月の非農業部門雇用者数は前月比7万3000人増にとどまり、前月と前々月の増加分が約26万人下方修正された。
この統計は、経済の不確実性が拡大している中で、労働市場の鈍化を反映している。トランプ氏はこのデータが政治的に操作されたと主張し、証拠を示さないままマッケンターファー氏を非難、即時解任を指示した。マッケンターファー氏は2023年にバイデン前大統領により局長に任命されており、2024年1月に承認を受けていた。
トランプ氏の発言には、非常に政治的な側面が色濃く見受けられます。雇用統計の発表後に即座に解任指示を出したことから、雇用市場の鈍化に対する懸念が強く、政治的な影響力を行使しようとする意図が透けて見えます。このような行動は、データの公正性や信頼性を損なうリスクがあり、雇用統計を政治的目的で利用することは許されません。データの解釈においても慎重な対応が必要であり、統計局の独立性を守ることが重要です。
解決策としては、以下の点を考えるべきです。まず、労働統計局の独立性を強化し、政治的な干渉を防止するための法的枠組みを構築すること。次に、雇用統計の発表タイミングに関して明確なガイドラインを設け、透明性を確保すること。そして、政治家がデータを利用する際の倫理規定を強化し、不正な介入を防止することが求められます。
これらの措置によって、今後、労働市場のデータが公平かつ信頼性のある形で提供されることが期待されます。
ネットからのコメント
1、自分の信じた数字でなければ意図的に操作されたと主張し、責任者を処罰するのは、国の衰退を招くんじゃないかなぁ…次はトランプ氏にとって都合の良い数字を報告してくる人物がその地位に就任するのだろうけど、正しいデータをもとに判断できなくなって、アメリカは誤った政策に税金を投資することになるんだろうね。まぁ、トランプ氏がデータをもとに判断したことは、ないのかもしれないけれど。数字は嘘をつかないけれど、嘘つきは自分の利益のために数字を使って騙してくる。国の統計を扱う機関は、独立的な方がいいと思う。
2、予想より大幅に悪化したのだから、FRBが利下げに動く根拠になるのに、なぜ解任したのだろう?自分が政権を取ってから景気の状況が悪くなったというのが明らかになったから、そこに怒って解任か?日本ではやっとEBPM(エビデンス・ベースト・ポリシー・メイキング。証拠に基づく政策立案)が支持を得てきているのに、自分の意に添うように勝手に数字を動かしたら、統計の意味がなくなる。
かのナポレオン・ボナパルトは、「統計は事物の予算である。そして予算なくしては公共の福祉も無い。」といい、統計の重要性を説いてフランスに初めて統計局を設置した。トランプはナポレオンを見習って、統計データに基づいた政策決定をすべきである。まあ、それができる御仁なら就任後の数々の非論理的、非合理的な政策をとるはずもないのだが。
3、アメリカが愚かな独裁者によって壊れても知ったことじゃないと言いたいところだけど、アメリカに寄りかかって生きているわが国としてはそうも言ってられない。そろそろ真剣に経済も防衛も脱アメリカを進めていかないと、とんでもないことになる。
4、とうとう統計局にまで口だしはじめたか、、もうアメリカいう国のなにを信じて良いのかわからないねトランプが退任してもまた同じような奴が現れる可能性があるいじょう、ドルが基軸通貨の時代もそろそろ終わるかもな
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/b7383057fe6df48d17f29a48cd88eac797ceec88,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]