この悲劇的な事件では、30代の夫婦が東京・赤坂の個室サウナで火災により死亡しました。事件は12月18日に起こり、松田政也さん(36)と妻・陽子さん(37)が亡くなったことが確認されました。サウナのドアノブが外れていたため、2人は室内に閉じ込められていたと見られています。さらに、2人の手には皮下出血があり、外に助けを求めた形跡がありました。
問題のドアは、木製のL字型ノブが使用されていたことが判明し、専門家によれば、こうしたドアノブは不適切であり、容易に外れうるとのことです。実際、過去にも同様のドアノブに不具合があり修理されていたが、この不良が改善された形跡はありませんでした。警視庁は業務上過失致死の疑いも視野に入れて捜査を進めています。

この事件はサウナ業界の安全基準の不備を露呈しています。サウナのような高温環境では、安全なドアノブの設計は不可欠であり、木製のL字型ドアノブは不適切です。この点を放置していた事業者の過失は明らかです。過去の不具合から学び対策を講じるべきだったのにそれがなされず、結果として取り返しのつかない事態を招いたわけです。
まず、業界全体でドアノブの安全性を再確認する必要があります。具体的には、ドアノブの材質を高温に適したものに変更し、専門家による定期的な安全点検を義務付けることが考えられます。
また、消防法や建築基準法に基づいた安全マニュアルの見直しも必要です。さらに、監督機関が業者への定期的な指導を行い、違反に対して厳しい罰則を科すことで安全基準の遵守を促すべきです。
この悲劇は、利益優先の姿勢と安全軽視の文化が招いたものであり、即時の改善を求める社会の声がつよく響いています。家族の失った命は戻りませんが、同様の悲劇を繰り返さないためにも、迅速かつ強力な対応が求められています。安易な妥協がどれほどのリスクを伴うかを私たちは再認識し、今こそ行動する時です。
ネットからのコメント
1、事故というより事件と呼ぶべき事案ですね。経営者はサウナに思い入れがあったのではなく、流行りに乗って儲かるからやっていたという風に見受けます。安全面が余りに疎か。自分がその個室入って確かめてれば、ぐらついて外れるかもしれないドアノブも、押しても通電しない非常ボタンも、その危険性を放っておけるはずがない。もし非常ボタンが繋がる部屋に人員が不在の時にはどこに繋がるのかも想定されてないのでしょう。その非常ボタンのブレーカーを切ることは命綱を切ることです。
顧客に対しダミーのボタンで「ここは安全な施設です」と騙していたことになる。被害者の苦しみを想像すれば、これは殺意不明の密室殺人ではないのか。未必の故意はなかったと果たして言い切れるのだろうか。
2、サウナではないですが、高校生の時ファーストフード店のお手洗いで個室のドアノブが取れて出られなくなりました。勿論自分ではあけられず携帯もなくて連絡も取れず…一緒にきていた友人がなかなか帰ってこないからと様子を見に来てくれて事なきを得ましたが本当にびっくりしました。ドアノブが取れるなんて普段想像もしません。サウナでこんな事が起きるなんて本当に可哀想です。せめて残されたお子さんがこれ以上悲しい思いをしませんように
3、昨今のサウナブームに乗っかって高級会員制で開業したんだろうが、ずさん過ぎる。運営の資格無いですよね?これ、知床KAZU1の事件と似た構造だよね。資金力だけに任せてろくに知りもしない業界に参入するという…。利用者側は、良い会社か?新規の会社か?あまり調べようもない。高い会費払って小さなお子さんを遺して苦しい亡くなり方をしたこのご夫妻も、遺されたお子さんも、気の毒でならない。
4、日常的に利用している会員ではなかったようです。たまたま利用した1回が不運にもドアノブが壊れるタイミングだったのだろうか。入室した瞬間にドアノブが取れたとしたら非常ボタンをすぐに押したはず。待てども待てども誰も助けに来ない恐怖の時間。最後の手段でドアのガラスを殴り、石をぶつけたが力尽きた。ご冥福をお祈りします。運営者には同じ恐怖をお願いします。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/03e3b52708494fc4108319fb6e58befab8a60318,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]