指宿市で6月21日の未明に、市内の36歳男性が高温の温泉排水が流れる水路に転落し、重度のやけどを負い、約10日後に死亡しました。この水路は深さ約1メートル、幅1.5メートルで、水温は55〜60度、雨水や温泉施設の余剰湯が流れ込んでいます。事故後、市は転落防止柵を設置しましたが、過去にも同様の事故が発生しており、さらなる安全対策が求められています。
この事件には明確な批判が必要です。まず、事故の概要からして、個人の不幸ではあるものの、公共の安全を担保する責務が欠如していることは否定できません。指宿市は観光地として温泉が有名ですが、この事実が現代社会で取り残された危険因子となっているのは異常です。市営の施設から排出される高温の余剰湯が一歩間違えれば命を奪うリスクをもって水路に流れ続ける現状は、口をつぐむわけにはいきません。
問題の本質は、市と地域住民との間で安全に対する共通認識が今まで育まれてこなかったことに尽きます。危険を知りながら対策が遅れがちで、公表されたデータも乏しいままであることが市の制度の欠陥を物語っています。まず、水路の全体的な安全性についての国からの指導や法規制を徹底するべきです。次に、過去の事故をデータ化し、住民への通知を徹底して行うことによって意識を喚起します。
さらに、教育プログラムや警告看板を通じて、地域住民と通学者に対する継続的な情報提供を行うことで安全性を強化できます。
このようなアプローチがなければ、いつかまた悔いの残る事件が起こるでしょう。安全とは無価値の死を繰り返さないために、地域社会と行政が手を取り合って共同で先を見据え、今目前にある問題に取り組む姿勢が求められます。
ネットからのコメント
1、飲食業・未明・タクシーなどから、酔っていて転落したのかと考えますなぜ救急ではなく兄に連絡したのかは、たびたびタクシーを利用していて顔見知りだったからでしょうか兄が近くに住んでいる事を聞いていたので、その方が速く救出できると考えたのかも知れません以前も男性が転落した事故があったと言う事ですがガードレールがあり、ほとんどの人は注意して通っているのでしょうただ危険な熱さの廃湯が流れている事は子供達を含め周知の徹底が必要だと思います。
2、記事では市の安全対策や温泉水路の危険性ばかり強調されていますが、そもそもなぜ男性が転落したのか、なぜ助けに入った人まで大やけどを負う状況になったのか、肝心の経緯が抜け落ちています。
未明と、深夜だったことや飲酒の有無、ガードレールの構造なども含め、事故原因を正しく検証しなければ再発防止にはつながりません。ただ「危ないから柵をつけました」で済ませてしまうのは、過去の事例をあいまいにしてきたのと同じ過ちです。安全対策と同時に、なぜ起きたかを明確にし、住民と共有することが必要だと思います。
3、転落原因が書いていないけれども酩酊状態だったのではないか。転落しすぐに自力で起き上がる事も出来ない状態だったと思う。転落事故が起こったからと言って対策を求められてもコスト面から対策も限りがあると思う。
4、観光で行ってみたいところの一つです。知らない人でも見た目が水路と分かっていれば、わざわざ自分から飛び込まない限り落ちることはないのではと思います。何でもかんでも、事故が起きてから対策を求めるのではなく、自分が気をつけていれば済むこともたくさんあると思います。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/1991d4ebc17781e73ae47dcd9cf4ad5cec217cb1,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]