【事件概要】
8月1日、臨時国会が召集され、7月の選挙で初当選した新人議員が初登院。衆参ともに与党が少数という異例の構成でスタートした。参政党から初当選した塩入清香議員は選挙期間中、核武装を「最も安上がりで安全強化策の1つ」と主張。これについて記者から追及されると「党の方針に従う」と述べ、発言のトーンを和らげた。夜には、石破首相の続投を支持するデモも国会近くで行われた。
野党はガソリン税の暫定税率廃止法案を提出し、与野党協議も開始されている。
【コメント】
国会初登院という緊張感のなかで、塩入清香議員の「核武装は安上がりで安全」とする過去の発言が、改めて注目を集めた。しかし、こうした極端で軽率な主張が、選挙中の話題作りや支持層の迎合のためであったなら、極めて無責任と言わざるを得ない。日本の安全保障は、国際法や地域情勢、多国間外交に深く絡んでおり、「安上がり」という発想で語れるものではない。
問題の本質は、素人発言を放置・黙認する政党の姿勢と、候補者選定の甘さにある。
政治は言葉の責任が問われる場であり、候補者がその重みを理解せず、政党も教育や管理を怠るなら、制度自体が国民を裏切ることになる。
まず、①候補者選定における最低限の安全保障知識の確認、②政党による発言管理と即時修正機能の強化、③議員の公的発言に対する説明責任制度の整備が必要だ。
「安上がりな核」などという浅薄な論が公の場に出る社会で、子どもたちに何を教えられるのか。軽い言葉が軽い未来を招く。国会は、真剣さと知性を持った者だけの舞台であるべきだ。
ネットからのコメント
1、核武装が安上がりなのは事実です。国防を語る時に道徳や倫理観を持ち出すのは危険です。力が足りないのに国民に精神論を押し付けて米国に袋叩きにされた80年前の教訓からしたら当然の判断です。隣国に道理の通じない相手がいるのなら、手を出したらとんでもないことになると思わせるのが国防の基本中の基本だと思います。
国家の存在意義は国民の生命と財産を守ることです。核武装に反対する人は対案を示してください。「中国やロシアが日本を攻めてくることなどあり得ない」という反論は受け付けません。
2、自前の核抑止力が国防において最も効果的なのは皆が知る事実。多くの兵を配置するより、高額の戦闘機をアメリカから購入するより安上がりなのも事実。防衛費を抑制しつつ安保を犠牲にしない現時点では最善の方法だと思う。
3、まあ、政治についての報道とかデモとかが盛り上がるのは、民主主義国家においては良いことなのでしょう。逆よりは、ずっとずっと良いです。有権者みんながより政治ニュースに興味を持ち、より積極的にデモとか参加するようになれば、きっとより良い政治がされる日本になってくれると期待します。
4、NPT体制をどう考えるか、果たして同盟国が保有を認めるのか、核実験を何処で行うのか、現実的な問題はいろいろあるにしても、核武装が安上がりは事実かと思う。仮想敵国への抑止力として、人員や通常兵器の増備を含めた防衛力の強化よりコスト的には割安かと。いつまでも非核三原則をお教のように唱えるのではなく、自国の防衛を考えるときではないか。
平和憲法だけで平和と我が国の主権を守ることができないのは東シナ海での状況を見れば明らかかと。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/7483fa4c35b5b505b88dce91fed59cddd95b9f9f,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]