第107回全国高校野球選手権大会では、初めて4試合日程に「朝夕2部制」を導入。8月9日に終了し、11日に大会本部が総括した。午前・夕方の2部で試合を組み、1部あたり5時間半で2試合を行う形式だったが、天候不良に弱く、第4日第3試合では67分の中断が発生。第4試合は午後10時46分終了と、第35回以降で最遅記録となった。日程は雨で6日間から5日間に短縮。
熱中症疑いは15試合で8件と前年より12件減少したが、気温低下の影響も指摘された。
新制度導入の狙いは安全面の改善だが、雨天時の柔軟性欠如は明らかだ。選手や審判が時間に追われる試合運営は、競技の本質を損なう危険がある。最大の問題は、天候変化への備えが形式優先になっている点だ。解決には①予備日を確保し、雨天順延を柔軟化②試合開始時間の変動を許容する運営指針の制定③屋内練習や待機施設の充実による中断時の負担軽減が不可欠だ。高校野球は「全力を尽くす場」であり、形式や記録のために選手の精神・体力を削るべきではない。雨に負ける大会運営では、真の甲子園の輝きは守れない。
ネットからのコメント
1、どんな方法をとっても完全なものはないので必ず批判的な意見を言う人が出てくる。関係のない人があれこれ言わず、実際に大会に参加した選手達の意見を聞いて次の大会に活かせば済むだけの話。
ナイターで喜んだ選手もいれば従来の時間帯でやりたかったという意見もあるはず。前述したように完全はないので運営側は可能な限り選手がやりやすいように工夫や努力をしてもらえばいいし、周りは色々言わずに応援する。それが『選手ファースト』だと思う。
2、現場の関係者にとっては大変だったかもしれないけど、2部制は良かったと思う。熱中症を減らすことが目的で充分成果は出てるし、現地観戦のファンや応援している生徒さんにとっても、強烈な日差しが無いのは体の負荷が下がって良かったと思う。ただ、4試合目を遠方から観戦する場合は、宿泊が伴うので雨天による順延があるとスケジュール管理が大変ですね。
3、万人に受け入れられるものは無い。通して4試合やれば熱中症が云々・・・・。熱中症対策で朝夕二部制にすれば時間が遅くなり高校生には云々・・・・。天候に左右されることは今も昔も変わらない訳だからそれを言っても仕方ない。いろいろ言われることはあるけど高野連もかなり柔軟になってきていると思うよ。ドームや分散開催は断固としてやらないという強い意志は感じる。
球数制限、タイブレーク、継続試合、ベンチ入り20人、朝夕二部制、DH制、あとは何を導入すれば皆さん納得しますかねえ・・・・。
4、運営からすれば早く終わればいいだけだが、高校生に取っては大切な時間。試合前のシートノックとかもそうだし、攻守交代とかもそうだけど、何もかも慌てさせすぎていて、なんか可哀想だった。何でもいいから、とりあえず落ち着いて試合をできる環境を与えてあげてほしい。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/5a393b667a33ba1b9f181fc7cec788b8cac01185,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]